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バツイチ子持ちとカレーライス  作者: Crosis


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クリスマス

そしてあれから店長にガツンと一度言われたのか何事も無く過ぎ、無事クリスマスも終える事ができた。


クリスマスは手羽元のチューリップを作るロボットが私以外に何台もいた記憶しか残っていない程忙しかったのだけは覚えている。


そしてクタクタな身体に鞭を打ち真奈美を迎え家路についた後、24日の売れ残り半額ホールケーキと半額オードブルを更に社割で安く手に入れ、クリスマスという事で大奮発してピザも頼んだ。


ケーキもオードブルも小分けにした奴は二割引きシールが貼られた時点で仕事帰りの人たちであろう方々が次々と手に取り無くなって行ったのだが、量が量なのか小分けにしていない物は意外と売れ残り私にしては有難い誤算である。


その豪華な食卓に子供用のシャンパンまで出してとてもハイテンションな真奈美であったのだがピザが届いたチャイムが鳴ったため真奈美と一緒に出迎えると、そこにサンタさんのコスプレをした配達員の姿を見て更に大興奮。


その後は子供用のシャンパンを飲み真奈美の中での大人な女性を演じたりもして、終始興奮冷めやらぬといった感じであったのだが電池は一気に切れたらしくいきなり船を漕ぎ始めたので起こさないように布団へ入れてあげる。


今日の真奈美の姿は一応スマホで撮影して元夫にも送っているし、元夫と真奈美でビデオ通話もしているのだが、それでおこの場にいないという寂しさが消える訳でも無い。


その寂しいと思う気持ちは全て私のせいだとと再確認させられる日でもあった。


因みに翌日は真奈美曰くサンタさんから某人気女性ヒーロー物の変身衣装セットと魔法のステッキに魔法の折り畳み型ハンドミラーがプレゼントされていたと大はしゃぎで報告して来た。


勿論元夫の為に動画撮影とビデを通話もするのだが、ビデオ通話では真奈美によるアイテム説明が終わる気配を見せず「スマホの電池が無くなっちゃった」と半ば強制的に出勤時間となった元夫から切られるくらいには饒舌であり、元夫と相談しながら買った甲斐があったというものである。


と、いうかこのプレゼント代だけで軽く二万を超えてくるため最早子供のおもちゃと一蹴できない上にプレゼント選びに失敗してしまったらと思うと気が気ではなかった為肩の荷が一つ降りた気分である。


因みに割り勘を提案したのだが全て支払うと元夫が言い、結果七対三で落ち着いたりしている。


そして真奈美はというとまだ話足りないのか話し相手を確保する為に保育園へ早く行こうと急かし、いつもより二十分も早く登園する羽目になった。

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