食べれない味では無い
そんなこんなで真奈美とたわいない事を話しながらお風呂を上がり夜ご飯の準備をして行く。
今日の料理はナスのお味噌汁にマカロニサラダ、そして真奈美の好物の一つであるオムライスである。
それらを手際良く作り真奈美に準備が出来ているか聞くと準備出来ていると返ってくるので先ずはお盆のお味噌汁とマカロニサラダサラダ、そしてお箸とスプーンを乗せて私達が間借りしている部屋へと向かう。
そこにはちゃんと台がセットされているのだが、真奈美は行儀良く真奈美専用の音が鳴る椅子に座りながらその台の上でおままごとをして遊んでいた。
「じゃ、真奈美。今からご飯を食べるからお片付けしようか」
「ほらっ!まーくん、わたしのいったとおりでしょっ!もーっ!たつやくんもおかたづけするよっ!」
そしてこの一瞬のやり取りでなんとなくまーくんとたつやくんの保育園での真奈美のあつかわれ方が分かってしまう。
先に惚れた方が負けだとは良く言うものの、その彼らに首紐つけて操っている真奈美を見て頼もしく思うと共に少しだけ将来が不安である。
そして真奈美が行儀良くおままごとの延長線ではあるものの遊びながらでもお片付けし始めるのを見て台へとお味噌汁とマカロニサラダを乗せて行き、オムライスを持ってくる。
そのオムライスを見た瞬間に真奈美の顔が分かりやすく輝いていたので作りがいがあるというものである。
因みにマカロニサラダには真奈美のご要望によりリンゴとコーンもたっぷりと入っている代わりに玉ねぎがマカロニサラダのレギュラーメンバー外されており、なんならベンチメンバーとしてカキとキウイにみかんまで少量入っている
因みに私はコーンもリンゴもマヨネーズで和えるという時点で無しだし、玉ねぎが好きなので勿論入れまくるのだが、真奈美が全く食べなくなるのでここは真奈美様の仰せのままにリンゴとコーンを大量に、更にカキとキウイにみかんまで入っており最早コレはマカロニサラダでは無く絶滅しかけているフルーツサラダではないかと思わずにはいられない。
食べれない味では無い。
フルーツサラダという歴とした料理としてネットでも紹介されている。
しかしながらフルーツをヨーグルト多めで隠し味程度にマヨネーズを和えるフルーツサラダならまだしもマヨネーズのみで和える方のフルーツサラダは厳しいものがあるとしか言えない。
何度でも言うが食べれない味では無い。
しかしだからこそフルーツはそのままで食べたいと思ってしまう。




