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バツイチ子持ちとカレーライス  作者: Crosis


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おばあちゃん達のアイドル

しかし、真奈美も達也くんもどこに隠れているかバレバレなのだがお兄ちゃんの鬼に見逃してくれている。


そしてこの後もケイドロや缶蹴り等遊び方を変えながら真奈美達は遊び尽くし気が付けば日が傾いていたので帰りたくないという真奈美を抱きかかえて半強制的に子供たちの輪から離脱させると、同じく半強制的に達也くんを離脱させて達也くんパパさんと別れの挨拶をして帰路につく。


その帰りに近所のスーパーへ寄り食材と、真奈美のおやつをついでに購入。


因みにお菓子は税抜き百円までなので駄菓子を数個選んでいた。


帰宅し真奈美を玄関で待たせ、スーパーで買ってきた食材を冷蔵庫へ片付け、今日は銭湯の日なのでそのまま銭湯へ行く準備を済ませて真奈美が待つ玄関へと向かう。


「ままおそいっ!」


因みに真奈美は一時間前は公園でまだ遊びたいとぐずり、少し前はお菓子を早く食べたいとぐずり、今ではそれら全て忘れてしまったのか頭の中は銭湯一色のようだ。


早く早くと急かしてくる。


共用の施設である為真奈美お気に入りのおもちゃは使えないのだが、それでも大きな湯舟の魅力には敵わない様である。


「ごめんごめん、お待たせ。さぁ行こうか」


たまの贅沢。


これができるのも全て高城のお陰である為、高城に感謝しながら今度はスーパー銭湯へと真奈美を乗せて自転車を走らせ二十分。


少しばかり遠いし車があれば間違いなく車で行く距離であるのだが、真奈美と会話をしながら向かえば着くのは一瞬である。


そして到着すると早速中へ駆け出そうとする真奈美の手を抑え、受付で大人700円、小人120円を支払い真奈美を開放させる。


真奈美は一目散に風呂場へと駆け出し服を放り投げる様に着替えだすので少し待つように言い、私も急いで脱ぐと真奈美の服と一緒に片付け、二人で中へと入る。


そしてまずは真奈美の身体から洗って行くのだが、なぜかスーパー銭湯ではお気に入りのシャンプーハットは嫌がる。


恐らく家では甘えたいのだが外ではお姉さんぶりたいお年頃なのだろう。


その事には突っ込む事もせずシャンプーハットは使わずに頭を洗い、身体を洗うと真奈美は一目散に泡が出る湯舟へと入って行くと周りのおばあちゃん達に可愛がられながら泡を楽しんでいるのが見える。


その真奈美の姿を見た後私もささっと身体を洗うと真奈美と同じ湯舟に浸かり、真奈美の相手をしてもらったおばあちゃん達にお礼と挨拶をする。


ここへ通い始めてまだ数か月しか経ってないのだが真奈美はおばあちゃん達のアイドルになろうとしており、真奈美本人もおばあちゃんたちからの称賛の包囲網にまんざらではない様である。


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