大人でも勝てない
すると真奈美は元気いっぱいとばかりに玄関へと飛んで行く。
「はやくっ!はやくっ!ままはやくっ!」
「今行くからもう少し待てっ」
そして私は真奈美に急かされながら公園へ行く準備を済ませると急いで玄関へと向かうと肌の乾燥を防ぐ為にも保湿クリームを真奈美に塗って行く。
「はい、準備万端ですっ!行こーっ!」
「こーえんっ。こーえんっ!」
保湿クリームを塗り終わり準備万端である旨を伝えると今まで大人しく塗られていた真奈美は一気に外へ駆け出そうとするのでその手を掴み一緒に外へと出る。
万が一道路に飛び出したりしたら大変だ。
そして真奈美を自転車の後に装着している椅子に座らせ公園へと走りだす。
外の空気は昼間といえど凍える程に寒く、自転車で漕ぐ事によりより一層体感温度は寒く感じる。
それでも私にとっては真奈美と過ごせる貴重な、かけがえのない時間である。
そんな貴重な時間よりも不倫をする時間を優先していたのだからあの時の私はいかに狂っていたのかが分かる。
そして今となっては化粧をしなければ外にも出れなかった私は保湿クリームしか塗らずにこうして外へと出ており、何ら恥ずかしいとも思わないのだから不思議なものである。
別に異性に好かれに行くのでは無いと思ってからはあんなに頑張っていた化粧の事などどうでも良くなったし、今では化粧をする時間が面倒にさえ思え始めてきている。
皆こうして女と男からお母さんお父さんになって行くのだろうか。
そんな事を思いながら真奈美と一緒にオリジナル即興公園ソングを歌いながら私は自転車を漕いで行く。
「はい、とーちゃーくっ!」
「こーえんっ!こーえんっ!」
そして公園へと着くや否や真奈美はヘルメットを放り投げる様にして今まで自分が座っていた場所に片付けると飛ぶ様にして駆けて行くではないか。
そして私も自転車に鍵を閉めてから急いで真奈美の後を追う。
ここ最近の運動量は離婚する前よりも明らかに倍以上に増えて心なしか身体も引き締まって来ているし明らかに体力も付いてきている。
それでも無限の体力を持っているのではと思わされる真奈美にはついて行くのがやっとではあるのだが。
そして私が追いついた頃には既に他の子供達に混ざって鬼ごっこを始めているではないか。
こういうところは大人でも勝てない子供達の凄さだと思わされる。
大人になると受け入れる側も輪の中に入る側も一旦は入れて良いものかどうか、入って良いものかどうか立ち止まり考えてしまう様になってしまう。
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この作品のコメントで御座いますが、ぼかした返信しか思いつかづ今まで悩んでおりました。
と、いうのも完結の仕方が全ての原因となるのですが……。
ネタバレの意味が大きい場合も多かったりするコメントもあったり。
ただ、コメントは全て拝見させて頂いております∩^ω^∩ありがとうございますっ!
結論と致しましては最終話を書き終えた後【最終話に頂いたコメントのみ】コメントを返させて頂こうと思います。
何卒∩^ω^∩




