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バツイチ子持ちとカレーライス  作者: Crosis


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仕返し

どうやら初めて動物園に行った時、キリンさんに餌やり体験で大泣きした事は真奈美の中では無かった事になっているらしい。


しかしその事を突くと一気に機嫌が悪くなる為ここはお姫様に合わせるとしよう。


そんなお姫様のご機嫌をとりながら、何とかご機嫌モードのまま動物園へと到着する事ができた。


一度機嫌が悪くなると長いので車の中という密室でグズらなくて一安心である。


「運転ありがとうね」

「流石今俺しか車持ってないわけだからな」


そう言う彼に私は千円札を渡す。


「コレは?」

「ガソリン代。今まで奢って貰った分からすれば些か少ない金額なのですが、お納め下さいお代官様」

「いやいやいや、今のお前にとってはある種の分かりやすい生命線の一つだろう。流石に受け取れないわ」


そう言うと思っていたので私は千円札を返そうとして来る高城を無視する。


「全く、変な所で正義感が強いと言うか何というか。絶対損する対応だよな。お前って」

「正義感かぁー。自分でも曲がった事が嫌いで正義感は強い方だと思ってたんだけどね」


そんな私が不倫にのめり込んで離婚すると昔の私が知ったら驚愕すると共にきっと今の私の事を凄く軽蔑するだろうなぁ。


むしろこの正義感の強さが罪悪感というスパイスを私に与えてしまっていたのだから救えない。


「なんか、すまん」

「本当よ、すっごく傷ついたわ。だから罰としてその千円は貰って頂戴」

「分かった分かった。とりあえずありがとうな」


そしてこうなったが最後、私がテコでも動かなくなるのを知っている高城は頭をかきながら千円を財布に入れて行く。


その光景を見て何とか一安心と言った所だ。


そんなやりとりをしながら真奈美を真ん中にして迷子にならない様に二人で手を繋ぎ入り口ゲートまで向かう。


本来であれば高城の場所には元夫がいた筈なのにと思うと罪悪感で胸が締め付けられる。


「大人二名で千円六百円です」

「はい二千円」


そして受付ゲートのお姉さんが入園料の料金を言い終える前に高城が入園料を

支払うでは無いか。


「まって、半分払うからっ!」

「気を抜いていたいお前が悪い。文句を言うなら気を抜いてしまっていた自分に文句を言うんだな」


流石に悪いと財布を出して入園料を返そうとするのだが、先程の仕返しとばかりに突き返されてしまうでは無いか。


なんだかんだで高城も曲がらない時は曲がらないので、それが今なのだと察する。


「全くもう………ありがとう」

「まぁ、婚約者が居なくなってからやけにお金が貯まっていくから少しは使わせてくれよ」


そして高城は更に先程の仕返しをして来るのであった。


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