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三話 微かな不安

ここまでで一区切り置いときます。

俺はあんこの怠けを改善する方法を授業中でも考えていた。


そのせいで当てられた時答えられなくて恥をかいてしまった。


キーンコーンカーンコーン♪

昼休みになってしまった。なかなかいい案が思いつかない…


「どうしたの?ゆうと、今日ずっとぼーっとしてるよ?」


隣の席にいるななちゃんが話しかけてきた。


ちなみにあんこは俺の席の対局側にある。席替えした日は一日中いじけていたが、おれとななちゃんで励ましあって事を得たこともあった。


「あぁ、ちょっと考え事をね」

「大丈夫?良かったら相談乗るよ?」


ななちゃんは凄く優しい。でも結構人見知りでこのことを知っている人はなかなかいない。


あんこの事だし、ななちゃんにも聞いてもらったらいい解決法が浮かぶかもな。


「ありがとう。実はあんこのことでな」

「え?あなた達の間に何かあったの?信じられないんだけど…」

「いいや…別れるとかそういう話じゃないんだけど。あんこの怠けようのこと」

「あーそれね…」


ななちゃんは苦笑いしながら頷く。


「最近顕著だと思うんだよね…」

「そうかもしれないわね…」


どうやら、ななちゃんも感じていたらしい。

学校ではまだマシな方なんだけど。


「だから、あんこの将来のことも思って改善させられないかなーっと」

「なるほど…」


ななちゃんは顎に手を当て思案顔をする。

可愛い人がこのポーズをすると結構様になるな。


「どうしたの?私の顔になにかついてるの?」

「あぁ!いや、なんでもない!」


俺は慌てて目をそらす。

逸らした瞬間、あんこがこちらをじーっと見ているのが見えた。

やばい…!こっち来る。


「ななちゃん!あんこが来る!放課後話し合お!」

「え!?わ、わかったわ!」


俺らは慌てて話を打ち切る。


「どーん!何話してたのー?」


あんこは俺の背中にのしかかり、腕を俺の首に回しながらに聞いてくる。


「さ、さっきの数学の話をしてたの!」

「あーそうそう!」

「うげっ…数学きらーい」


ななちゃんはあんこの嫌いな数学を出すことによって話を逸らした。ナイスだ!


ーーー


【あんこside】


うーむぅ……怪しい…

二人が何か隠しているような気がする。

私の感がピンピン反応するのだ。


「あんこ、今日の放課後は俺用事があるから先に帰っててくれ」

「えぇー…わかったよぉ。それじゃあななっち一緒に帰ろ!」


するとななっちは気まずそうな顔をした。


「ごめんねあんこ!私も今日放課後仕事があるの!」

「ななっちもー!?」


ななっちは両手を合わせてごめんなさいのポーズをとる。

ふーむぅ……怪しい…


二人同時に用事がある…

こんなこと今まで1度もなかった。


「しょうがないね!それじゃあ私先帰ってる!」

「ゴメンなあんこ」

「ごめんねあんこ!」


ふふふ…2人はあっさりと私が帰ると思っているだろう…


しかし!隠れて2人を観察しようではないか!


私は二人の驚く顔を思い浮かべながら企む。



ーーー


【ゆうとside】


「いやぁ…危なかったな」

「ほんとね」


俺達は今図書室に来ている。

ここなら人もあまり来ないし、大きな声で喋ることもないから都合がいい。


「それじゃあ本題から入るけど、あんこの怠けよう改心案あります?」

「あの、その前にあんこちゃんがどれくらい怠け者なのか教えて欲しいな。学校だけじゃ情報が足りないから」


なるほど。

俺は学校以外でもよくあんこと一緒にいるからよく分かるかもしれないが、那奈ちゃんはまだどのくらい酷いのか分からないだろう。


「わかった、一部教えるよ。まぁ大体だな…俺が座ってると、のしかかってきて、移動する時はおぶって行かさせる。ご飯も、一人分しか作ってないのに半分食われる。それにあーんを迫られる。その他もろもろ…」

「ゆうとくん…頑張ったね」


那奈ちゃんが慰めてくれる。優しいなぁ…


「それじゃあ、案を出していこ。あんこを何とかしないとね!」


那奈ちゃんは両手の拳を握り締めてグッとこちらの方に向けてくる。

俺はフンスと張り切っている那奈ちゃんを見て微笑んだ。



ーーー


【あんこside】


「ふふふ…私に隠し事なんて100年早いね!」


私は図書室に向かうゆうととななっちの後を追う。


それにしても、私に内緒で何を話すんだろう?


いつも私はゆうとにベッタリだったからななっちがゆうとが二人で何を話すか想像出来ない。


ーーーあ、座った。

どうやら二人はあの机で話すらしい。

全然人がいない……どうしよ…


少し離れてしまうけどあそこの席でいいか…


私はそろりと入り込み聞き耳を立てる。


優斗がなんか喋ってる。


「………まぁ…大体だな…俺が座ってると、のしかかってきて移動する時は……行かせる。ご飯も、一人分しか作ってないのに………それにあーんを迫られる。………」


うーん…所々聞こえなかったけど、これって私への不満だよね!?


やっぱり、ゆうと嫌だったんだ…

最近甘え過ぎてたしなぁ…

直さないと…でもこれに慣れすぎてて直ぐに直せる気がしない。


「ゆうとくん…頑張ったね」


ななっちがゆうとを労っている。

……なんか、モヤッとするなぁ…


「それじゃあ、案を出していこ。あんこを何とかしないとね!」


………え…?

私をなんとかする…?

どういうことだろう??


ゆうとは張り切っている那奈ちゃんを見て微笑んでる。


ーーーチクッ

胸に針が刺さったような痛みを感じる。


もしや……もしかしたら…?

読んでくださった方ありがとうございます!


見直してないから誤字脱字が多かったかもしれません…


続き読みたい!という人が多ければ書くかもしれません。……無いと思いますが。

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