表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妖少女Ⅱ  作者: 龍華ぷろじぇくと
第三節 呉葉(鬼女・紅葉)
68/182

迷推理開始

 死体はそのままにしていて良いとのことなので、私達は一先ず自宅に戻ることにした。

 秋香だけは一度家に戻ってから直ぐに来るとのことで、秋香が戻るまで迷い家の前で待つことになった。

 途中二度ほど雄也が自分の認識から迷い家外したせいでたち消えたりはしたけど、周囲の皆から白い眼を向けられることで直ぐに迷い家作りだして秋香を待つ。

 今日は泊まりがけで迷い家に来るらしい。秋香としても死人が出た以上他人事には出来ないんだと。

 とか言いながら目を輝かせてたのは推理が出来ると思っていたからに他ならない。


 人が死んでるのに不謹慎だろ。

 と思ったモノの、恐がりも恐れもしないこの面子を前にしては不謹慎も何も無かった。

 私だって何人も殺してる大罪人だし、根唯はラボの暗殺者を殺してるらしい。

 雄也はそんな根唯の殺人を知りながら放置していた人物だ。


 土筆も元暗殺者の一人だし、来世も暗殺集団の一味だ。

 うん、ここに集まってる奴ら変人ばっかりだ。

 って、そう言えばもう一匹の奴がいないな。


「葛之葉居ないけどどうしたの?」


「え? あー、そういえば」


「くーちゃんならおこぼれ山に行ぐって言っでだからその内戻って来ると思うべよ?」


 それ、葛之葉が戻っても迷い家入れないんじゃないか?

 そろそろ夕闇が迫って来てるんだけど。

 放置して家入らない?


「お待たせです先輩方」


「なんじゃー、何かあったのか?」


 葛之葉もついでに現れた。

 なんだよ、放置してやろうかと思ってたのに、戻って来ちまったよ。


「何してたの葛之葉?」


「にょほほ、ちょっと友人と会話してきたのじゃ。それでの有伽よ、ちょっと二人きりで時間を取ってほしいのじゃがな。確証は無いがそなたにとってもいい話かも知れんでな」


「私に? そうね、時間取ってもいいんだけど、今はちょっと難しいかな」


「む? 何故じゃ?」


「死体があったのよ。篠原哲司の」


「にょほ!? クラスメイトではないか。またぞろラボの暗殺者か?」


「そう言う訳でもないみたいなんだけどね。明日学校で聞き込みするところ。今日はさすがに皆居なくなってるから聞けなくてね」


「ふぅむ。それは大変じゃのぅ」


「ちなみに、殺したのあんたじゃないわよね?」


「妾がか? 死体はあったのかの?」


「ええ、首を折られて死んでたわ」


「じゃあ妾じゃないのぅ、妾、殺す時はこうぐるぐるっとな、証拠は残さず掻き混ぜるのじゃ」


 ニタリ、不敵に微笑む女狐に一瞬戦慄を覚える。

 証拠隠滅が出来るのなら確かにわざわざ遺体を残す意味は無い。

 誰かに見せつけるため、ならば分かるが、葛之葉が私達に対して見せしめをする意味もないだろう。

 つまり、シロだ。


「とりあえず家帰って飯にしようぜ」


 雄也に促されて私達は迷い家に入る。

 一先ず雄也が煩いので食事を頂く。

 肉料理が出た時には皆大丈夫かと思ったモノの、全く気にする人物がいなかった。

 ほんと、人の死に慣れ過ぎだろこいつ等。これが中学生とか世も末だ。


「さて、食事も終わったし、現状を再度把握しておこうか」


 食事を終えると何故か音頭を取って来る来世。

 お前が司会者面すんな。まるっきり部外者だろ。

 本来中学校に居る筈の無い存在だし。


「把握っつっても、篠原が首折られて死んでたってだけだろ」


「だけって、それは酷いべな雄也。でも、そういうんは警察任したほうがええでないか?」


「それは愚問ですわ。下手に警察が介入してくると私達がヤバいですもの、それに、おそらく妖能力が使われてますわ。なんとなく特有の痕跡が残ってますの。だから、もしも警察が来れば妖対策班も呼ばれます。グレネーダーが来れば有伽様に危険が及びかねません。ここは癪ではありますが、葛城に任せてしまえばいいでしょう」


 昨日、風呂場で言われたのだが、土筆も来世についてはあまり詳しくないらしい。

 ラボの暗殺班第三班に居たらしいが、実質の活動は殆ど無く、危険な妖使いの観察にたまに呼ばれる程度で、妖能力を発動したことも一度もないそうだ。本人曰く、彼の能力は死んだ時に効力を発揮するのだとか。

 つまり、彼は監視対象に殺されるためにやってきたと言っても過言ではないらしい。なので下手に殺そうとすべきではない、とのことである。


 まぁそんな事はどうでもいい、今の議題は篠原哲司を殺した存在についての考察だ。

 ヒルコに任せるつもりだが、さて、どうなるだろうか?


「現状、可能性があるのはこの学校の生徒と職員だ」


「妖能力使ってるってことは使えない人は外してもいんじゃねぇの?」


「雄也、それで亜梨亜ちゃんの事件失敗だったんじゃ、近藤君は妖能力ないって思うとったけど犯人で妖能力持ってたべな」


 妖能力というか妖そのものだったけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ