プロローグ・悪夢の追跡者
モーゼの十戒
民を導くモーゼは神からの戒めを守ることで
無数の困難を打ち破った
その先に待つのは約束の大地
割れた海のその先に、それはあった
神々から示された旅人達の終着点
本来ならば、それで話は終わりであった
ただモーゼが約束の地に至った
それで終わりでよかったのだ
しかし、とある見解ができた
それは日本に関係があった
その説は約束の大地、それが日本だったのではないか
そういう説だ
つまり、モーゼは民を引き連れやってきた
国津神が治める日の本に
侵略者として現れた
神々として現れた
八百万の軍勢で高天原より現れた
天孫降臨
約束の地
高千穂
モーゼは来た、約束の地、日本へ
モーゼたちは呼ばれた、天からの来訪者、天津神と
奴隷身分から支配者へ
約束の地で幸せになるために、旅人は地に広がる
彼女は本来関係なかった
しかしその血を悪用された
だから生まれた者たちは侵略者だ
日本の民を、国津神を侵略する新人類
妖使いは彼女から生まれた
ソレは紛れもない事実で、殆どの者が知らぬ事実であった
だから彼女はこう呼ばれた
事実を知るモノは迷わず呼んだ
モーゼになぞらえそう呼ばれた
不死の悪魔、彷徨える不死者、そして……
妖使いたちの生みの親、天津神祖と