80、十二月二十二日 ★
皆様こんばんは!
東大英語と東大理系数学という冬季講習2個が終わりましたので、今回はこちらについて書こうと思います。
現役時代の自分にアドバイスすることが一つあるとすれば、
「冬季講習は取っとけ」ですね。
冬休み前のぼくに会ったら、こんなことを言ってあげたいです。
「君は塾予備校の経験がないし、学校に全面的に頼って自学を進めることで合格できると信じているね?大学受験なんてものは本来そうあるべきなんだが、君はそんな天才じゃないよ」
と。
人からの助言抜きに「正しく勉強する」ということは不可能、あるいは天才の所業です。そして助言を貰う人も、また正しくなければなりません。
去年は、自分で考えた結果が
「演習量で差をつけろ」
学校の先生に頂いた助言は
「教科書に戻れ」
「やった添削に戻れ」
「とにかく英作文を書く練習をせよ」
「あれもこれもやるな。『これだけ』を決めろ」
でしたかなー。
はっきり言おう。それじゃあ受からん。
いや、これは殆ど正攻法なんですけれども。間違っちゃあいないんですけれども。
理科はそれで良いと思う。正直、東大理科は演習量さえ積んで、必要に応じて教科書にも戻れば問題無い。
が、それ以外の教科は無理だよ。
英語、君は文法の能力と、「正しい手順」を先に学ぶべきであった。
英作文で「大意の把握が正しくできていない」として、文法事項の添削もせずに0点だと叩き返してくる添削は無視すべきだった。
どうしてもできない大意要約に思い悩み、何度も先生に添削を頼んで突き返され、どうしたら良いかと文章の型を研究し始めるなんてのは愚の骨頂である。
文章全体が何を言わんとしてるか考えてから文の頭に戻ればまず具体例をメインテーマだとは思わないでしょ?
文の頭にメインテーマを置いて、具体例中にWe need...なる文があるからそこを主張と断定する哀れな現役生ぼく
アレには正しい手順があるんだよ。学校で教わったものを吸収して得点力に変える力はなかったよ。
つまり、こういう「正しい手順」「正しい英文の読み方」「勉強の仕方」を冬季講習で教わるべきなのだよ。
残念ながら、君の通っていた高校では、その辺りは力不足だったんだから。
東大英語の講座はとってもよかったです。
要約文の作り方、下書きの使い方、文章の読み方。時間短縮の仕方。東大英語に必要なものを、演習テストやテキストの予習を通して学べる。
「言われた通りのことをこなす」のはただの受動的な人間ですが、「正しい手順の身につけ方が分からない」のはどうしようもないんです。冬季講習を取って。
多分そんな現役生はいくらでもいる。理三以外落ちの東大受験生は山ほどいるんだから。学んでほしい...。
そして。
おい、現役時代の自分。
東大数学はどうだ?赤本のA問題を必死で解いて、苦手分野は諦めて得意分野に特化し、「それだけでも」という意識だったと思うよ?
阿呆。
全部できるんだよ。どうにかすれば。
数学、というか受験数学というのはな。「問題演習を通して、普遍的な解法を自分で見つけだし、以後の問題に活かす」が勉強なんだ。
数学が出来る人はそれが出来るよ。それが出来るから数学が出来るんだ。
君は無理だ。
できないし、学校の授業や添削を通してそれができないのならばどうすればいい?
他の手を探すしかないのだよ...。
「東大理系数学」という講座がある。
駿台の数学トップ講師が、東大頻出の分野「全て」を解説し、着眼点を定める手助けにするような講座だ。
加えて講座でやった考え方を活かすことができる、実際の東大の過去問をテキストに収録してある。
復習を完璧に終えれば、東大数学で60点を割ることはまずないよ。難しい年でもね。
「解法暗記」と「定石解法の理解」は話が別。
全分野の定石を一通りやって、それで「一つ」の分野を極めるのが筋なんだ。
6問中2問解く。残り4つは半分捨て。2つまでは完全に捨ててもいい!なんて考えは捨てなさい。
......現役の自分のやり方を分析しながら、その中に講習の感想というか特徴というかを混ぜるという形式を取らせていただきました。
最近思うこととしては、
「東京大学に地方現役で受かる人は、天才、あるいは勉強の才能がある」
です。
「努力の天才」とかそういうのではなく、「自学のみを通して普遍的な力を身につける能力がある」ということ。
そうでない人が地方で学校頼り!ということをすると、まー、受かんないです。
力がなけりゃあ模擬試験の解答解説も上手く使えないし、演習の効果もだだ下がり。普段の勉強で力をつけることも至難の業。
それをカバーするほどの14時間勉強とか出来たら話は別かもしれませんが、そんなタフな頭は持ち合わせていませんで...。
真面目に勉強を続けていれば、8時間でエネルギーを使い切って思考停止してしまうのがぼくなので...。
やたらたくさん自分の分析を書いているのは、皆様にお伝えするため......というよりかは、将来教職に就いた際に、思考の過程を辿るためです。
正直鬱陶しいと思われるかもしれませんが、御了承ください.....!
では、本日はこの辺りで。
講習の復習を頑張りたいと思います。