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24、四月二十四日 ★

 こんばんはーーーーーーーー!


 予復習も無事終わって時間的に今日は余裕があります。ちょっと早く眠れそう。嬉しい。


 さてさて今日ですが「東大入試がスタートダッシュが早いもん勝ちであるゆえん」についてちょっと電車内で考えたので僕の考察を置いていこうかな。


 たまーにいろいろと受験に関して考察して、時期によってこれまた意見が変わってきたりするんですよね。こういうのも記録していくと面白いんじゃないんかなーーって。


 東大入試、まあ京大や東工大とか一橋にも当てはまると思うんですが、超難関大はスタートダッシュが遅い時点でほぼ負け確定なんですよ。これは僕が現役時に得た知見です。


 ここでのスタートダッシュが遅いということ、こいつは大抵の高校生が受験を意識し始める部活引退後、すなわち夏では遅いということを指します。


 地方旧帝大の問題はかなり素直なものが多く、一般的な市販問題集の周回でどうにかなるところがあるんですよね。この点実は夏からで間に合う人が多い。僕の学校にもそんな子ばっかりです。


 ところがどっこい東大京大はこうはいかない。


 「学問の本質を理解できているか」をとことん突いてくるのがこういう超難関大なんですね。

 形式が独特なので形式慣れも大きなファクターになるんですが、この「付け焼刃」の「過去問形式慣れドーピング」のみでどうにかならないんですよね・・・。


 この傾向は英語に顕著で、本質を理解できていない、構文分析を基礎的(ここでいう基礎とは本質のことであり、簡単という意味では決してない)なところから実践できない人を落とす罠が大量に仕掛けられているんですね・・・。自由英作文だって、文法ミスを減らしてうまく書いていけ、簡単な表現を選んで無難に書くんだ、なーんて学校では言われますけど、そもそも本質から文法を理解できていないとそんな芸当すらできないんですね。


 この大学の入学試験は本当に完成度が高い。だから間に合わない現役生の直前の小手先悪あがきが「一切」効かないんです。受験テクニックだなんてあんなの無駄無駄。教授には全部見抜かれてるし、そういうろくでなしを叩き落すための罠がたくさんあるのが東大京大入試なんですねえ。


 言っちゃ悪いですけど早慶とかは大学別のドーピングだけでどうにかなってしまうところがあります。

 だって文法用語すらよくわからないから「学校で習った表面的な文法」と「とりあえず単語帳で身に着けた付け焼刃単語力」をぶん回した僕が受かっちゃったんだから。僕以外の多数の東大落ちでも受かっちゃうから。


 で、スタートダッシュの話に戻しますが、夏から始めると大抵の受験生は間に合わなくて「付け焼刃ドーピング」に走らざるを得ない状況になってしまう。予備校で授業を受けていて思いましたが、学校では例えば冠詞のaとtheをちょろまかして教えたり(英作文に必須)、数学における必要十分性の議論も十分に教えられなかったり(数学の解答作成に根源的に必要な力)して実は不十分なところも多々あります。


 これを「意欲的に」「正しい方法で」「自主的に」勉強できる時間と能力がある人は合格できるんでしょうが、そんな受験生は大していないでしょう。受験勉強を始めた段階は公式の丸暗記運用すら怪しいのだから。


 もちろんこんなに本質的な学びができていなくても合格しちゃう人は何人かいる。そう、合格最低点付近の人たちですね。


 さぁ、彼らは超難関大のなかでそれで生きていけるのかな?


 大変難しいでしょうね・・・。どんな勉強をするのかは知りませんが少なくとも周りの超優秀な人たちにもみくちゃにされて大変なことになりそう。


 だからスタートダッシュが肝心なんですよね。スタートが早ければこういうことを学ぶ時間的余裕ができたころに独学でやってみようという気になれる。早いうちに適度なレベルまで引き上げれば。


 ただ受かるために実力をつけるってだけじゃなくて、時間的余裕ができたうえで本質を学ぶことができる点でスタートダッシュが肝心なんだ、というのが僕が帰りの電車内でふと思ったことですね。


 もっとも、これは塾などに通わずに学校と自分の力だけで受験に臨もうとする人に限られますがね。

 一応東大専門塾とかに通えば本質から短い時間でも本質を学べる・・・かも。テクニックばかり詰め込むところも中にはあるみたいで実際のほどはわかりませんが。


 まぁ、スタートが早ければ早いほど学問の本質を自然と理解したり知ったりする機会が増えるんじゃないのかな、っていうのは間違いないんじゃないかな。


 以上、浪人生の戯言でした。東大志望の現役生がこれ読んでくれるとちょっとは有益かもしれないんだけどなぁ・・・なんて。


 おやすみなさい。

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