それでも日常はつづく
はじめに
会社を辞めました。
飲食業で5店舗の運営を統括マネージャーとしておよそ10年。1店舗の時、アルバイトから入った会社で社長の右腕として会社を大きくし、会社のほぼ全業務の第一線で仕事をしていた。
34歳 嫁と子供と新築マンションを抱えたまま
全てを投げだして、僕は無職になった。
理由はいろいろ有るけど最終的にはブチギレて全部ぶっとばして出てきちゃったので世に言う『飛んだ』ってやつです。
まぁ連絡無く行かなかった訳でわ無く、キチン と
「今日で辞めます。長い間お世話になりました」
と、言って来たし、一緒に働いてくれてた現場の仲間にも
「迷惑かけるけどごめん。でもどうしても今回だけは我慢出来なくて」
と伝えたのだが、その日程が最悪で、勤めていた飲食業にとって一番のかき入れどきである12月の、それも忘年会のピークとなる3週目の金曜日(全店舗予約でパンパン)の日に、社長に今日で辞めますと、メガトン級の隕石を落として、話し合いにも一切応じずに出て来てしまったので、ぶっ飛んだっていうか、
たぶん
「あいつ頭おかしくなったんじゃ無いか?」
って思われていると思う。
その後お店がどうなったのかは恐くて知りたくも無いけど、とにかく、お店の運営、社員十数人アルバイト数十人のマネジメント、広告媒体の管理、広報、企画、店舗立ち上げ、営業、コスト管理など、いわば最終決算以外の全業務を預かったまま僕はぶっ飛んじゃったんだ。
会社の携帯をカウンター置いて、本当に本当にお世話になった、一所懸命に自分の20代を賭けて成長させた会社を過去最悪な辞め方をしたスタッフとして出ていくことになったんだ。
その時の気分はって?
何故かドキドキしてたと思う。