6話
世界の説明忘れてたので書きました。
すみません。
明日の夜投稿できない為本日二投稿させていただきました。
翌朝食堂で朝食を食べていたところにメイドが来て食べ終わった人から訓練服に着替えて訓練場へと指示された為訓練場に来た。
少しばかり待つと全員集まり一人の騎士が入ってきた。
「召喚者様方、おはようございます。
私はディスガルド王国騎士団団長レマル・ファイトスと申します。呼び方はご自由にどうぞ。
本日より皆様には戦闘訓練の方を受けて頂きます。この国には迷宮と言われるダンジョンがあり魔物がいます。スキルレベルは鍛錬で上昇するのですが自身のレベルは魔物を倒さなければ上がることはございません。現在のまま潜って仕舞われるとパニックになり半分も生きて帰れないでしょう。それを防ぐ為にも戦闘における心構えや身体が危険な時に咄嗟に反応するように訓練していこうと思います。主な訓練方法としては武器の素振り、ランニングで体力作り、ステータスの近いもの同士の模擬戦ですね。」
そう言われて訓練を開始した。
武器の素振りだが迷宮に潜る時に国から支給されるようで木で形作られた何種類かの武器を交互に使いどの武器でも戦闘を行えるようにとのことだ。
木で作られていては本物と重さが違うのではと思うだろうそこはご都合主義の力が働き大体重さは同じくらいらしい。
木で作られた武器は両手剣、片手剣と盾のセット、メイス、槍だ。
まずはランニングから始めたが体力はステータスには含まれないらしく自力で鍛錬するしか無いみたいだ。俺は親父のお陰で平気だったが明らかに運動してなさそうな人達は死にそうな顔をしている。あたりを見渡して平気そうな顔をしている人は俺を含め四人だけだ。優、一馬、中島だ。
それ以外は膝に手をついたら地面に倒れてしまっている。
「これでは話になりませんね。皆様の今の一番の課題は体力作りですね。10分程休憩を取ったら再度同じくらい走ってください。平気そうな顔をしてる四人はこちらに来てください。」
そう言われた時に絶望してるやつがいたがまあ無視して呼ばれたから行こうじゃないか。
「ここにいる四名は体力は問題ないようなので素振りの方に移ってください。私が横にいて悪い所は注意するのでまずは自己流で振って見てください。」
そう言われた俺たちは各々好きな武器を手に取った。俺は片手剣、優と中島は両手剣、一馬は槍だった。少し離れて皆振り始めた。
「貴方は素振りも問題ないようですね。向こうでは何かやっていたのですか?」
団長に問いかけられた。
「親父が武術にはまっていて一通り教えられました。」
「そうですか。いい親御さんですね。」
団長は笑顔でそう言ってきたが苦笑いするしかできなかった…
優はたまに家に来て一緒に鍛錬してたから何も注意を受けてなかったが一馬と中島はかなり直されていたようである。
そうして2時間くらい訓練した。
体力がない人達は走って休憩また走るを繰り返していた。1日だけやってもあまり意味ないように思えるがこちらの世界には魔法があり回復魔法を使うことによって体力はすぐつけれるようになるらしい。これも中々のご都合主義だと思った。
「本日はこれくらいにしておきましょう。
明日からは模擬戦をする予定なので今日の内に少し覚悟を決めておいてください。
今日の予定ですが一度部屋に戻っていただきシャワーを浴びたあと昼食を取ってください。
その後使用人の案内に着いて行き王女様からこの世界の説明を受けてください。」
そう言って団長は訓練場を去って行った。
さて汗もかいたし言われた通りにシャワーを浴びに行こう。
そうして俺たちはシャワーを浴び昼食を摂った。
食堂で少し待っていると使用人がやってきた。
「大変お待たせ致しました。これより王女様の元へ案内させていただきます。」
そう言われて案内された部屋は大学の講義に使われるような少し大きめの部屋だった。
部屋の一番前には王女が既に座って待っていた。
「皆様お待ちしておりました。
今まで何も説明をせず申し訳ございませんでした。これからこの世界について、そしてこの大陸の情勢、この国の現状、なぜ皆様を召喚したか説明させていただきます。」
王女はそう立ち上がって言った。
今思うとよく何の説明も無しに不満などが出なかったと思う。まあいきなり異世界に来たと言われ見知らぬ人ばかりで不満が言いづらかったのだろう。
「まずはこの世界についてですね。
この世界はアルマイトといいます。
人種は人族、魔人族、エルフや獣人族を一括りにした亜人族と呼ばれる方がいます。
現状発見されている大陸は三大陸でカザスタリク、ヤタサルザ、サマナカリクと呼ばれています。
現在皆様がいる大陸はカザスタリクです。
カザスタリク大陸では過去の大陸を巻き込む大戦争により当時の四強国であった大陸の南に位置する私達ディスガルド王国、北に位置するカナディア帝国、東にある魔王国、西にあるアズウェル聖教国に吸収された為現在は四国しかございません。そして人類と敵対しているのは魔王国です。
先代魔王は大陸を統一しようと各国に攻め入り敗戦国を蹂躙しました。男性は虐殺か奴隷にされ女性は慰み者とされました。そのまま行くと魔王国が大陸統一してしまうとのことで苦肉の策として召喚魔法が生み出されました。先代召喚者様方が先代魔王を討伐したことにより戦争は終結しました。それが今から200年前のことです。ここまでがこの大陸の歴史です。」
「次はこの世界の仕様ですね。皆様の世界には魔法がないとのことでしたのでこちらの世界の常識を話させて頂きます。皆様のステータスにあるHPですがこれは無くなったからといって死ぬ訳ではありません。0の状態で回復魔法さえかければ元のHPに戻ります。しかし回復魔法が間に合わず1日経った場合そして更に攻撃を受けてしまった場合は死亡してしまいます。勿論のことHPがあるからといって人体に影響がある怪我をなされた場合にも同様です。レベルの話は騎士団団長から聞いた通りですので省かせて頂きます。次に魔法ですがスキルの欄に属性が書いてない場合は魔石、魔法陣を除いての属性魔法は使用できません。基本的に先天的に覚醒してますがごく稀に後天的にも覚醒することがあるみたいです。魔石は魔物の心臓部にあります。ごく稀に魔力が高い地帯だと地中に作られることもありますが基本的は発見不可能と言われています。ここまでがこの世界における常識です。」
「次はこの国の現状と皆様を召喚した理由ですね。まずこの国は魔王国と対立している状況です。それは先日魔王国から使者が送られてきて宣戦布告されたから間違い無いです。そしてカナディア帝国とは同盟の立場にあったのですが魔王国が宣戦布告したことをいいことに此方は同盟破棄を言い渡してきた為事実上の対立と言えるでしょう。アズウェル聖教国はどの国とも中立の立場を保っています。皆様を召喚した理由ですが誠に勝手な理由なのですが今代の魔王を倒して頂きたいのです!過去の戦争から学びましたが魔王は実質的にこの世界の人類では太刀打ちできないほどの強力な存在です。このままではまた200年前のように国の大事な民が蹂躙されてしまいます。どうか!どうかご協力お願い致します!」
そう言った王女は深々と頭を下げた。