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4話

勇者が属性毎にいる設定に変えたので優のステータスを勇者から光の勇者に変更しました。



ドアをノックする音で目が覚めた。

ドアを開けると執事のような格好をした人がいた。漫画とかで見るような燕尾服を想像してもらえれば幸いだ。


「召喚者様、朝食の準備が整いましたので食堂の方までお越しくださいませ。」


そう言い執事は部屋を出て行った。


「優、起きろ。飯の時間だってよ。」


「おはよう紅葉。腹減ったし早く行こうぜ!」


優待ちだったんだがな…

そして相変わらず朝からテンションが高い。

そうして俺たちは食堂へと向かった。

その間優は何か話しかけてきたようだが昨日の件を考えていて適当に返していたら次第に話しかけてこなくなった。


「紅葉いつまでぼーっとしてんだ?食堂ついたぞ!」



「ああ、すまない。少し考えることがあってな。」


俺の中での意見は大体固まっている。

とりあえずは様子見として誰にも話すつもりはない。正直優や結奈には話してもいいが安全が保障さらているわけでもないので混乱させるのは良くない。もう少し手がかりを探し確証を得てから話すつもりだ。



「おはよう!」

「おはようございます。」



そう声をかけてきたのは結奈と優の彼女であり結奈の親友でもある酒井夏美だ。夏美は綺麗系の顔立ちをしていて黒髪ロングということもあり大和撫子という言葉がよく似合う。身長も女子にしては高く170くらいある。何がとは言わないが結構なデカさである。

普段は着痩せするタイプらしく四人で海に行った時は驚いたものだ。



「おはよう、朝食取りに行くか。」


朝食はバイキング式であり、食堂の前の方に沢山並んでいる。スープやパン、サラダなど無難なものを持って行った。食事はあまり向こうの世界と変わりないようだがたまに変なものもある。

昨日の夜飯もバイキング式だったのだが虫の炒め物もあり見た瞬間に食欲を失ったものだ…





たわいもない話をしながら朝食を食べ終わったあとメイドに次の予定を案内された。


「本日は昨日言った通りに皆様には訓練場に向かって頂きます。昨夜渡した訓練服に着替えた後訓練場にてお待ちください。」



俺たちは訓練服に着替え訓練場へと向かった。

訓練場につき少し待つと多くの騎士を引き連れ王女がやって来た。

相変わらず高価そうな服を着ている。



「皆様おはようございます。

本日は皆様のステータスを確認させて貰おうと思います。本来ならば軽々しく人に見せてはならないものだと自覚しておいてくださいね?

ただし、皆様は職業、スキルなど分からないものが多くあると思います。そして国として召喚者様方の戦力を把握して置かなければならない為にステータスを紙に写させて頂きます。時間短縮の為一人につき一騎士ずつ付けるようにしておりますので騎士に質問してください。」


王女が言い終わったあと騎士たちは散らばっていった。

俺の近くにも騎士が来た。


「お待たせ致しました召喚者様。ステータスの方確認させていただいてもよろしいでしょうか?」


そう言われて俺はステータスを見せた。

ステータスを見た騎士が若干のしかめ面になったことが気にかかる。


「まず職業の方から説明させて頂きます。遊び人とのことですが、この職業に就いた場合転職は不可能です。そしてレベルが上がっても運以外のステータスが上がることはありません。」



え?

おいおい嘘だろ?最初から上限に達しているってことか?



「幸いなことに召喚者様のステータスは成人男性の平均よりは超えていることですね。

成人男性の平均は

HP800

MP200

攻撃力200

防御力200

素早さ200

運50

となっております。これは後々説明を受けると思いますが冒険者と呼ばれる方達のランクに当てはめるとステータスだけではDランク相当ですね。

召喚者様はDよりのCランクといったところでしょうか。そして召喚者様の場合運ステータスがこれ以上上がることもございませんし、測定不能なので現状どれほどの数値かも分かりません。低すぎる場合もあれば高すぎる場合もございます。」



え?俺本当に最初から成長限界?

この世界俺に対して厳しすぎないか?

まあ向こうの世界は甘すぎたけどその反動か?



「ではスキルの説明に入らせて頂きます。

まず武術ですがこれは上位スキルとなっております。下位スキルとしては体術、剣術、弓術などが挙げられます。次に幸運はそのままですね。鉄壁は発動と共に魔力が持つ間防御力を倍にします。

鑑定もスキル名通りですがレベルによって出来るものと出来ないものがございます。他はそのままなので説明を省かせて頂きますね。では私はこれで。」


そう言って騎士は王女の元へ向かった。

王女は集められた紙を見て様々な表情をしたが一番多かったのは喜びだろうか。


「皆様素晴らしいです!勇者が二人も出てそれに円卓の騎士そして賢者に聖女!皆様方のリーダーとなる存在ですので職業の説明をさせて頂きます。まず勇者ですが属性毎にいるとされ、将来的にその属性の一番の使い手となります。そして尚且つステータスの上昇が他の職業に比べて著しく速いです。続いて円卓の騎士ですが世界に12人しかなれず近接の職業では勇者の次に強いとされます。欠員が出たら新しく補充という形になっています。そして円卓の騎士は他の騎士とは違い、自身で仕える主人を決めることができます。他の騎士は滞在している国の王が主人となります。賢者は全属性を使え尚且つ魔法の習得スピードが著しく速いです。そしてその他のスキルも習得しやすいです。聖女は主な攻撃手段は魔法のみとなりますが特出すべき点はその治癒能力にございます。レベルが上がれば欠損した部位まで再生可能ということです。」



王女は本当に嬉しそうに説明した。


「あまり職業に恵まれなかった人もいるみたいですが皆様で助け合いながら頑張ってください。

これからの時間はパーティー決めをして頂こうと思います。こちらで決めても良いのですが人間関係が分かる皆様で決めた方が当たり障りないかと思いまして皆様に一任することになりました。

では今から五人パーティーを組んでください。

できた方達から騎士に報告が済めば部屋に戻って構いません。」



そう言い王女は訓練場から出て行った。



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