17話
すみません。明日は投稿できません。
明後日は可能だと思いますがもしかしたら出来ないかもしれません。
目を覚まし木の実を食べ探索をする為に洞窟をでた。戦闘になっても良いように準備体操で体を温めてから探索し始めた。
今日はクネクネと回り道をしながらまた山に登り木の実を取って帰る予定だ。
結奈達のことも心配だし早く地上に出られば良いんだが焦って死んでしまっては元も子もない。
この階層はかなり広いようなので大体体感で一週間前後掛けながら探索しようと思う。
そう思いながら歩き湖の近くまで来た時足元に有った小さい石に躓きそのまま前に大の字の様に転び掛けた。
ビュンッと後ろ髪辺りに風を感じたので前転をするように体を捻り後ろを確認した。
そこには昨日見かけた三メートルくらいの蟷螂が居た。
体は蟷螂と言ったら思い浮かぶような定番の緑色だがその鎌状になっている前脚は光沢のある黒色で洗練された刃物を思いつかせる。
急いで体制を立て直し腰に帯刀していた時雨を抜き構えた。
蟷螂がどんな行動をしてくるのか分からない為動きを観察する意味も込めて蟷螂が攻めてくるのを静かに待った。
一、二分程対面した状態で睨み合った。すると痺れを切らしたのか蟷螂が後脚に力を入れドンッという音と共に土煙が上がる程の力で勢いよく飛び出してきた。
そのままの勢いで紅葉に右の鎌を振り下ろしたが、時雨を横にし防ぎそのまま斜めにする事によって鎌は地面に突き刺さり力で押し込まれるの防いだ。
「重たすぎるだろ…中島の二、三倍は重たいぞ。」
つい最近刀で受け止めた一番重い剣よりも軽く振ら下ろしてきただけでその重さを出せる蟷螂は相当強い事が伺える。
反撃しない事には始まらないのでそんな事を考えながら蟷螂が地面から鎌を抜く間に右側に走り込み胴体を斬り裂くように斬ったが弱い魔物なら抵抗なく真っ二つに出来るほど斬れ味の高い時雨でも深手を負わせる事は出来なかった。
その後二、三回同じ事を繰り返したが蟷螂は一向に攻撃を当てられないのに徐々に同じ切り口を責められることに苛ついたらしく地団駄を踏んだ。
そして蟷螂は鎌を振り上げた。鎌は振り上げられたと同時に光り始めた。何か来ると思い警戒していたが次の瞬間に見たのは赤黒く飛び散る自分の血だった。
「ッアアア!斬撃が飛ばせるなんて聞いてねえぞ!」
痛みでそう叫びながら体をチラ見すると左肩から右の脇腹辺りまで斜めに深めの斬られた後が有った。鎌で直接切られていたならそのまま体が二つに分かれていただろうが斬撃は少し威力が弱くなるみたいで幸いなことに半分になるのは避けられた。
それでも早く止血しなくては出血死してしまうので一か八かの賭けに出た。
蟷螂が鎌を振り上げようとしたと蟷螂に向かって同時に走り始め斬撃の射線を予測し避け振り下ろして無防備になっている懐に入り込んだ。
そして時雨を上に挙げ頭部と前胸の境目に突き刺し深々と突き刺さった時雨をそのままに直ぐさま離脱した。
「頼むから死んでくれよ…」
蟷螂は少し静止した後に鎌をゆっくりと張り上げたがそのまま横に倒れていった。
脳内でけたたましい程レベルアップの音が鳴り響き蟷螂を倒し遠のき掛けていた意識を戻した。
「っ!くそはやく止血しないと」
そう思いながら蟷螂から時雨の抜き取った。その時に貧血でふらつき蟷螂の脚に左手を突いてしまい棘が刺さったが直ぐに抜いた。
近くに有った太い木の枝を二本杖代わりにしながら直ぐそこに見える湖の近くまで行った。
今襲われたら困るので有効か知らないが一応火を焚いた。やり方は原始的で良くテレビとかで見る木と木を擦り合わせる方法だ。俺は親父に山籠りして来いと急になんの準備も無くサバイバル生活を送らさせられたことがあるのでやり方とコツは知っているから直ぐに付けることができた。
どうやって止血しようか悩んだがこんな所に治療できる物などある訳がない。普通ならパーティーで潜りその中に一人は回復役がいるのだが生憎俺は属性魔法が使えない。
そうこうしているうちに本当に血を流しすぎたみたいで意識が朦朧としてきた。
死ぬよりかはマシだろうと思い手頃なサイズの木の枝の先を燃やし手に取った。
「ッアアアアアア!」
ジュゥゥゥッと肉を焼く後が鳴るのと同時にかなり大きな叫び声を上げた。
痛みと貧血で意識が飛びそうになるとまた痛みで意識が覚醒するという地獄のような状況を乗り切り何とか止血する事は出来た。
そして暫く座り込み荒い呼吸を整えた。
三十分程だろうか。そのくらい座り込んでいたが左手も怪我をしていることに気づいた。此方はそこまで酷く無く血は止まり少し抉れている程度だったので消毒の意味を込めて湖で手を洗った。
最初は傷口に染みていたのだが段々と痛みが無くなって行く感じに違和感を感じ手の平を見ると傷が無く綺麗になっていた。
湖に治癒の効果があるのかも知れないと思い焼き爛れ空気に触れているだけでも痛む傷に水を掛けた。すると段々と痛みが無くなってはいったが完璧に治す事は出来ず跡だけは残ってしまった。
取り敢えず安全な所に行こうと思い山の麓を過ぎた辺りの木に寄りかかった時点で意識が飛んだ。




