13話
しばらく歩くと林を抜け平原に出た。
辺りを見渡すとある一角だけ地面が凹んでいた。
そちらに歩いて行くとそれが何で凹んでいるかわかった。
「やった!階段だ!」
優は嬉しそうにはしゃぎながら階段の方へ走って行った。なかなかの負けず嫌いなので一階層の階段を見つけられなかったのが悔しかったのだろう。
「よし、これで今日は終わりだな。団長の元へ戻ろう。」
団長の所へ向かうことにした。
「お疲れ様です。何かありましたか?」
「団長!階段を見つけました!」
優はテストで満点を取った子供の様に喜びながら報告した。
「そうですか。ご苦労様でした。
では皆さんが戻ってから三階層に行きそこで魔法陣を使って帰りましょう。」
補足だが迷宮は階段を下りたすぐ近くに魔法陣が設置されておりそこに行けば転移で帰る事も出来る。そして迷宮の入り口にある魔法陣に乗れば自分がたどり着いた階層まで好きに転移することができるみたいだ。
そんなことを考えてると全員集まったみたいで三回層に向かった。
三階層へ降りるとそこはあまり二階層と変わりはなかった。
「なんだ。あんまり変わらないんだな。」
「そんな悲しそうにするなよ優。初心者階層で一階一階そんな変わってたらこの後どんだけきついんだよってなるだろ。」
そうツッコミ返していると団長から魔法陣に乗れと案内された。
「へーなんか綺麗ね。」
結奈がそう言ったのも頷ける。青みがかった光で大きな円を描きながら円の中には古代語と呼ばれる文字が書かれており薄く光っていて神秘的だ。
「では本日の探索は以上になります。初心者階層を抜けるくらいまでは今回と同じような感じになります。ではゆっくりと休んで下さい。」
団長達は全員円の中に入ったのを確認し魔力を流したみたいだ。
目の前がパッと光るとそこは迷宮の入り口だった。
「転移ってこんな感じなのね。
一瞬すぎてわからなかったよ!」
「夏美テンション上がるのもわかるけど少し落ち着きなさい。」
「そういえば魔物を倒した時になんか音が鳴った気がするんだよなー。」
「あれ?優もか?みんなはどうだ?」
そう確認すると皆ピコンッみたいな音を聞いたらしい。
「あれはもしかしたらレベルアップの音なんじゃないか?」
そう言って皆でステータスを確認することにした。
「あ!確かに上がってる!最初は上がりやすいのかもね!」
「多分そうだろう。レベル1で迷宮に挑む人なんて俺たち以外いないだろう。」
そして俺はステータスを見て覚悟はしていたが少し落ち込んだ。
種族人族
名前波風 紅葉
職業遊び人
LV2
HP2000
MP500
攻撃400
防御600
素早さ350
運測定不能
スキル
武術LV7 幸運LV10 鉄壁LV5 鑑定LV6 家事LV10 冷静LV7
称号
運の女神に愛されし者
家事の鬼
騎士に言われては居たが本当にステータスが上がらないとなるとな…
そうこう考えていたら城に着いた。
今日はゆっくり休むか…
それから約二週間が経過した。
迷宮も初心者階層は抜け中級階層へ進んだ。
ステータスが変わらないなら知恵を付けようと思い最近は城の図書館みたいなところにいる。
やはり歴史の本はあまり無かったがあったとしてもこの国目線の話しかなかったのであまり参考にはならなかった。
それからは魔物についてひたすら調べていった。
魔物にはランクがあり下から最下級 下級 中級 上級 最上級 神級とあり下級から最上級まではその中にもランクがありC B Aと強くなっていく。例を出すと最上級のAランクこれが現在確認されている魔物の中では最強だ。代表的なのはドラゴンとかだ。神級は現在は存在するかが不明で過去には居たみたいだ。神級と呼ばれる魔物は三体しかおらず三体とも蛇のような体をしている龍だ。この三体は神龍と呼ばれていた。神龍の中にも強さが分かれていて体が青い龍 青神龍、体が赤い龍 赤神龍、体が白い龍 白神龍とあり青赤白の順番に強くなっていくらしい。
初心者階層の魔物は基本的に最下級から下級レベルの魔物しかいない。この魔物達は何も能力を持たず魔法も使えない為体の大きさが強さとなっているみたいだった。俺たちが倒した猪はビックファンゴと呼ばれ下級のBランクに位置するようだ。
中級からは魔法が使えたり能力が使えたりするみたいだ。
これが魔物の大体の説明かな。
いい時間にもなったし訓練場に向かうか…
俺は少し憂鬱になりながら訓練場へと足を運んだ。




