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11話



ウサギ達は此方に気づいていないようで呑気に草を食べることに一生懸命になっている。

食べている様子だけみると癒されるがあのツノで串刺しにしようとしてくる動きを思い出して情は捨てざるを得ない。


「約束通りここは私達がやるわ。」


「うんそうだね。可愛そうだけどここでやらなかったら覚悟が鈍って足手纏いになっちゃうからね…」


結奈はしっかり覚悟を決めたようで親の仇を見る様にウサギを睨んでいる。

夏美は申し訳なさそうにしているが一度決めたことはやり通す性格の為大丈夫だろう。

二人はウサギが気付かない内に魔法で奇襲を掛けるようだった。この二、三週間で属性持ちの近接職は戦闘に使っても支障ない程度、後衛職は自分の属性はある程度使えるまでになっている。

結局使えてもそれを生きている物に放って殺す覚悟が無いと何の意味もないのだが。


「ウォーターランス!」


「サンダーボルト!」


結奈のウォーターランスは3本ほど作成されており頭上に浮いている。それがウサギに向かってかなりのスピードで向かい三体のウサギに突き刺さった。刺さって直ぐ魔法を消したようで辺りにはウザキの血とウォーターランスを形作っていた水でびしょ濡れの状態だった。そこへ少し遅れて発動したサンダーボルトは夏美の持っている杖から出ていたようでピカッと一瞬光って直ぐにズドンッという音と共にウサギの群れが黒焦げになった。


「上手くいって良かった…」

「そうだね…」


結奈はきちんと当てられるか不安だったようで安心した様子だったが夏美はウサギを殺した事に少し罪悪感があるようだった。

結奈達は平然と詠唱破棄していたが普通は魔法を使う時は詠唱をするのが一般的である。

結奈は聖女ということもあり魔法に長けているが後衛職で一番のチートは夏美である。

そう思いながら夏美が見せてくれたステータスを思い出した。



種族 人族

名前 酒井 夏美

職業賢者

LV1

HP1000

MP3000

攻撃力200

防御力300

素早さ250

運60

スキル

全属性魔法LV1 全属性耐性LV1 魔力操作LV3 集中LV1 魔力可視LV1 魔力回復LV5

称号

魔神の加護

魔導王





これが夏美の初期ステータスだ。初めは魔法が使えない為かなり弱かったが魔法の訓練が始まってからはもう無双の域だった。

攻撃力と防御力は物理的な物に限り魔法の攻撃力や防御力は使い手次第でかなり変わってくるようだ。夏美は賢者ということもありどちらとも常人とは比べ物にならない位高いらしい。




「っ!左右に避けろ!」

そう言って皆を避けさせた後直ぐにさっきいた場所を少し通りすぎた場所には巨大な猪が居た。サイズ的には軽トラックくらいあると思う。色は茶色で口元にはマンモスみたいな大きな牙が生えている。


「デケェな!今度は俺と一馬がやるから見ててくれ!危なくなったら頼んだ!」

「防御は俺に任せて優はドンドン攻めろ。」


二人は猪に向かって走り出した。

最初に着いたのは優だった。

優は猪の正面から剣を振ったが首を横薙ぎにふった猪の牙に弾かれ体制を崩した。猪は後ろ足で立ち上がり優に向かって全体重を乗せて踏み付けようとしたところに横から一馬の盾で殴られドスンッと横向きに倒れた。

「助かった!サンキュ!」

「気をつけろよ。先に行きすぎるなよ。」

猪が立ち上がるのを警戒しながら一馬が注意した。猪は後ろ足を何回か蹴り上げ土煙を上げながら優たちに突進してきた。それを避けられないと判断した一馬が優の前に出て大きな盾を体の前に出し半身になりながら衝撃を待った。

ドンッと鈍い音が鳴り響き一馬はその体制のまま少し後方に押されたが受けきる事が出来たようだ。直ぐに後ろから優が跳躍し猪の顔の中心付近を縦に切り裂いた。ただ少し距離が足りなかったようで前に突き出ている鼻を真っ二つにできただけだった。

猪は衝撃と痛みで少しよろけた。体制を立て直すとガァァァァッと風が少し吹くくらいの声量で優達を咆哮で威嚇した。

優達は突然の事で両手で両耳を塞いでしまった。

再度猪が突進を仕掛けようとしたところに俺が後ろから後ろ足を切り飛ばした。

片足が無くなった猪はもう動けないようでそのまま首を切り落とした。


「すまん助かった。」

「サンキュ!命拾いしたわ!」

一馬は反省した様子だったが優は怪我を仕掛けた事を忘れたかのように明るく言ってきた。

「一馬は分かってるらしいから良いが優はもう少し反省しろ。どんなことがあってもあんな近くで構えを解くのはあり得ないぞ。今回は近くに居たから良かったけど常に誰かが助けてくれると思うなよ。」

そう注意すると少しショボンとした顔になった。





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