表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/372

50.



 「未来から来たってんのも、あながち嘘じゃねえかもしれねえな・・」

 

 冬乃の姿を蔵の中に見止めながら、土方が囁いた。

 

 「かもしれませんね、本当に言い当てているのだとすれば。それとも全く違う話かもしれませんがね」

 

 「ああ。だが、正直驚いた。本当にあの女、もしも何か知っているとして、」

 

 土方は眼を光らせ。

 

 「・・間違っても、口外しねえだろな」

 

 沖田のほうは確信を込めて頷いた。

 「あの場で俺たちに言わないくらいです、まさか他の誰にも言うことはないでしょうよ」

 

 土方が、

 内々に計画している新見の件を。

 

 まるで冬乃は示唆するかのように『人の生死』と言って告げてきた時。

 土方は胸中、動揺した。

 


 「まだ分からねえ、本当に知っているのかどうかなど。だがあの女がどんな些細なことであれ口にするようなそぶりを見せりゃ、然るべき“処置” をとれ」

 

 「・・・ええ」

 

 「とりあえず暫く様子を見る。むしろ、あの女が万が一本当に未来から来たとして全て知っているのだとしたら、使わない手は無え。逃がさねえようにしっかり見張っておけ」

 

 「こちらが見張らずともどこにも行かないでしょうよ」

 

 苦笑しつつ、沖田は。

 

 (本当に。未来から来たと信じてみても悪くはないな)

 

 部屋へと戻ってゆく土方の背を見ながら、そんなことを思ってふと哂った。

 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ