表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
碧恋の詠―貴方さえ護れるのなら、許されなくても浅はかに。  作者: 宵月葵
【 第一部 】 叶わない想い
5/372

4.

 

 「ゴメン、私このあと寄るとこあるんだ、」

 冬乃は立ち上がった。

 「きょう先帰るね」


 「ちょっっと冬乃サンそれなくねえ?」

 さらにのけ反って真弓がうめく。

 「とりあえず出ますかぁ」

 あがりを一気飲みして千秋も立ち上がった。



 「てゆーかドコ行くのサ」

 店を背にそれぞれ傘を開きながら、真弓は冬乃を見やって尋ねる。

 「ちょっとね」

 「え、新カレ?」

 

 「うっそさすがにマダでしょ?」

 横から千秋が覗き込む。

 「でもォ冬乃カワイイからホントすぐ出来っよねぇマジうらやましー」


 「おい千秋、おまえこそカレいるんだからイイじゃん」

 「にゃぁーん」

 真弓に制されて千秋は猫真似ひとつで引っ込んだ。真弓は続けて、

 「ハヤト君だっけ名前。先週別れたのって」

 「うん」

 冬乃は小さく返す。

 

 「・・今度もまた一ヶ月続いてなくない?」

 「はじめはいけると思ったんだけどね」

 「じゃ冬乃の好きなのって沖田サンなまま?」

 

 冬乃は黙って頷いた。


 真弓が目を見開く。


 「ちょっといいかげん現実の男を沖田サンと比べるのやめれない?」

 「やっぱぁそんなイイ男?」

 再び千秋が割って入った。かまわず真弓は、

 「冬乃、見ててかわいそ過ぎ。本気なのわかるから、かなりネ・・」

 「聞いて。」

 そんな二人の横で、冬乃は立ち止まった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ