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碧恋の詠―貴方さえ護れるのなら、許されなくても浅はかに。  作者: 宵月葵
【 第一部 】 叶わない想い
4/372

3.


 「知んない。渋谷ついたら電話してって」

 「アタシいま香水切れてんだよね、ドンク寄れない?」


 「寄るー」

 返しながら先に外へ踏み出した千秋が、ふと、

 「雨ぇ?」

 と顔をもたげた。


 「マジ?」

 続いた冬乃が空へ手をかざす。確かに僅かな雨粒を手の平に受けて。


 「夜には止むといいけど」


 冬乃の声は急に起こった風にかき消された。









 「もー入んない、食った!」


 買い物を済ませた冬乃、千秋、真弓の三人は、回転寿司店に寄って可能な限りの量を平らげた。


 「ねー雨止まないんだけどォ・・」

 ドア側に座っていた千秋が、外をのぞき見て溜息をつく。センター街を傘を差した人達がだるそうに歩いている。


 「もー、やっと来た休みなのに」

 のけ反って真弓がうめいた。

 「どーする?これから」


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