死亡 転生
こんにちわ!小説を書くのは初めてですが、よろしくお願いします!皆さんがこの小説を見て、面白い!と、感じてくれたら嬉しいです。誤字脱字が、多々あると思いますが、暖かい目で見守ってくれたらありがたいです!
俺の名前は、上下横淮、三十五歳独身だ。
趣味は、小説を読むこと。
勤める会社は大手の車会社、ト○タ。
俺はいま布団の上にいる。さっきまで、不思議な夢をみていた。少し赤みがかった銀髪美少女が、悪魔と天使を脇に控えて、魔物と戦っている夢だ。
俺が読んでいる小説が影響されたのかもしれない。
そんなことよりも、気づいたら時間がかなりやばかった。
会社に出勤をする時間の十五分前だ。
俺は家から会社まで徒歩二十秒でいくことができる。
家の目の前に会社があるため、毎日ギリギリまで寝ることが出来ていて睡眠時間も長い。
今日もギリギリで出勤だ。
俺は出勤をし、残業を終わらせ帰った。
そのままいつも通り、前もって作っておいた飯を食べる。
風呂に入った後は、小説を読み、寝るのだが、この日は違った。
ごめんなさい
どこからか、そう聞こえた瞬間に、俺の視覚は無くなり、声が出せず、音も聞こえず、匂いも分からず、身体中の感覚すら無くなった。
日本一(自称)と言っていいほどクールな俺がパニックになったのは、携帯を落とした時ぐらいのものだが、その時を遥かに超える出来事にパニックをするどころか、俺は何故か冷静になり、直感的に悟った。
俺は死ぬんだな。
長かったような、短かったような人生に、俺は未練はあまり無かった。
両親は、俺が二十九になる頃に事故で亡くなり、独身で彼女もいない。
唯一心配なことは、俺の後輩だ。
二十歳になりかけの、入社して一年ほどしか経っていない後輩は、俺よりも優秀だが、どこか抜けていて、危なっかしい。
ごめんなさい、という声を俺は何も思い出せなかった。
まるで、誰かに記憶を消されたように。
(彼女が欲しかったな。)
意識を失う寸前に、俺はそう思った。
天空の花畑
そう思う事しか出来ない程美しい場所、天国。
そこに横淮の魂はあった。
魂に意識はなく、神によって、定められた物に転生しなおす。
だが、神はそうしなかった。
「ごめんなさい。こうしないと、世界が無くなってしまうの。貴方達には記憶を受け継がせます。せめて、この世界の知識で生き残って下さい。先に行った人々の一部にスキルというものを与えました。その者達に力を借り、生きて。」
神は、魂たちを持ち、空間にポッカリと空いた穴に入れた。
その姿は、神々しく、母性のようなものを感じさせ、美しかった。
だが、その後ろ姿は、あまりにも悲壮感があり、悲しかった。
「せめて、貴方達の生き行く先に、溢れんほどの幸福があらんことを。」
神は、1粒の雫を、花畑に落とし、崩れ落ちた。
魂たちは、亜空間の中を突き進む。指定された世界に行き着くように。
だが、世界が見えた途端に、全ての世界への扉が閉じてしまい、魂は時空の狭間に閉じ込められた。
十五年ほどが経ったこの時、一つの扉が開いた。
魂達はその扉に向かう。
魂はその身を光らせ、神の最後の祝福を受けた。
生きて
そう願う神の思いに応えるかのように、魂は扉へと向かっていった。
だが、神は気づかなかった、自分の過ちに。
まさか、意識を持つ者がその中にいるなどと万に一つもないと考えもしなかった。
その者が、災厄をもたらすなどとは考えず、消滅しながら、ただただ、生きてくれと願うことしか出来なかった。
2017年
9月16日
大幅に修正をしました。