67 強化
視点:リク
「大丈夫か? あいつら」
僕は心配していた。
ラベル達からの情報で、船の見学中にリヴァイアサンと遭遇したことが明らかになったのだ。
直前の情報から、リヴァイアサンがイベントフラグ持ちでは無いかと言われていた。
まさか、今遭遇するとは夢にも思わなかった。
その前に、まだ寝ていない。
「迎えにいきましょう」
ミリルがスタスタと港に向かっていくので、僕はそれを追い掛けた。
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ウェーブ3の町エリアは大きく分けて二つのエリアに分かれる。
町エリアと港エリア。
この二つがウェーブ3の大きな要素である。
港には戦艦が停泊し、獲られた魚は町エリアに運ばれる。
水産業で成り立っている町である。
港エリアには巨大な防波堤が存在する。
住民曰く、リヴァイアサンの起こす津波から町を守る為らしい。
リヴァイアサンはゲーム時代では強力な水魔法を操った。
更に、海の波を操るマップ攻撃も合わせて、強力な行動は多かった。
リヴァイアサンが操る波は確かに津波級である。しかし、魔法で操られた波のため持続は余りしない。
嵐の攻撃もあったが、20分で収まっていた筈だ。
となると、この規模の防波堤がある理由はただ一つ。
リヴァイアサンが強化された個体であること。
今回、ラベル達は負けて帰ってきたらしい。
本来のリヴァイアサンは今のラベル達に掛かれば余裕の相手であり、苦戦などするはずもない。ましてや、敗北などあり得ない。
死んでいないだけましだった。
最近、僕たちは死が身近にないせいで平和ボケしている。
今回の事で改めてリヴァイアサン対策を練る必要がある。
僕が考えるに、雷魔法あたりは効くかもしれない。
水棲モンスターは殆どが水に弱いからである。
しかし、耐性が変更されていたらそれも通じない。
昔のイベントクエストでは、外見同じでステータスが違うモンスターが大量に出現する、難易度7の「百花繚乱」があった。
あの厄介さは良く覚えている。
同じようなクエストを何回もやったが、あれには及ばなかった。総モンスター100種類には及ばなかった。
僕の技量ではあれを突破するのは不可能で、今も不可能だろう。
当時の正攻法は、「殲滅魔法で消せ」が主流だった。
言ってしまえば、丸ごと焼き尽くせば問題ない、である。
そうすればモンスターの耐性は関係なかったのだ。
まあ、吸収を持つモンスターは存在し、属性吸収なんてやられた日には笑い話では済まされない。
リヴァイアサンについては、もっとも調べる必要がある。




