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リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ3:潮風と嵐の二重奏
66/73

64 レールガン

 「迎撃開始!」

 「奴を通すな!」


 リヴァイアサンに向かって砲撃が放たれる。

 しかし、リヴァイアサンにはまるで効いていない。鱗が砲弾と爆発を防いでいるのだ。

 恐ろしい防御力。

 いつかこれと戦う事になるのだろうか。

 現在、俺たちの最高戦力であるリクとミリルは離脱している。

 この海域ではなく、フィールドに出て攻略を進めている。

 ただ、リヴァイアサンの討伐がフィールドの攻略に必要である可能性がある。

 そのため、出来ればここでリヴァイアサンを倒しておきたい所だ。

 しかし、リヴァイアサンの鱗が砲弾さえも弾くのは想定外だった。

 多少はダメージが通ると思っていたが、これでは討伐など成功しない。

 俺たちの持つ銃では何もダメージが通らないだろう。

 ハンドガンは勿論、アサルトライフルでもダメージを通せないだろう。

 恐らく、ガトリング砲でも。俺のギルドに一台あるが、一人では持てないほど重い。

 ゲーム内でも、ガトリングが要求する筋力パラメータは異様に高く、筋肉モリモリのマッチョマンでも持つあげれない程だった。

 大抵、トラック等に積んで固定砲台として使っていた。

 威力的にはイベントボスでも溶けるように倒せるほどだった。勿論、フィールドボスであるリヴァイアサンも楽勝だった。

 しかし、今は違う。このリヴァイアサンは強化個体だ。レベルの底上げから攻撃方法追加までやってのけた。全長も少し伸びているのかもしれない。

 

 「レールガン用意!」


 艦長のその言葉で俺は度肝を抜いた。

 本来、こんな船に積むような装備ではない。

 レールガンは正式名称「荷電粒子砲」。または、その進化系統を指して「極細電磁波加速砲」と呼ぶ場合もある。

 威力は究極的に高く、設置型の砲台としてはトップクラス___

 いや、一番威力が高いかもしれない。

 もしギルド対抗戦のような建物を使う対戦でこれを持ち出したら、瞬時にブーイングの嵐が飛び交うだろう。ギルドホームでさえ一発で消し飛ばす威力の兵器であり、バランスブレイカーになりかねないからだ。

 暗黙のルールとして使用が禁止されているが、こうして対モンスター用に運用するプレイヤーも多かった。

 ただ、今は船が不安定な場所にあり、大変暴発しやすい。

 気を付けて使ってもらいたいが、それは難しいだろう。

 リヴァイアサンが妨害してくる可能性があるからだ。この塔の強化モンスター達は、軒並み知能が優れている。相手の耐性や弱点を理解し、有効な一撃を選ぶのだ。

 そのため、レールガンのような精密兵器は使いにくいと言える。

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