表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ3:潮風と嵐の二重奏
64/73

62 戦艦

 「この魚何だよ」


 俺は唸っていた。

 俺だけではない。

 この場にいる全員が唸っていた。


 「いくらファンタジーでもな…………」


 「黄色い魚は無いだろ!?」


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「その魚は魚馬さ。海の上を走ってる奴だ」


 店員からの解説が入るが、理解できない。

 黄色い魚なんて前代未聞だ。


 「どうやら魔力回路が通っているようです。雷属性なのでこうなのでしょうか」


 俺のギルドの研究員が話す。

 もう調べたのか…………

 もしかして、もう食べたとか_____


 「おいしくいただきました」


 食べたのかよ。

 

 「ザンジ………… 俺はこの魚?を買わない」

 「そうか? 結構良いと思うがな」


 食べ物として黄色の物は余りよろしくない。

 加熱すると赤くなるらしいが、元が黄色だと知って食べるのは少し気が引ける。


 「俺はこれ買うぜ」


 カインが金を渡している。


 「言っておくが、俺には食わせるなよ」


 一応言っておく。

 逆効果になるかもしれないが、念のためだ。


 「兄ちゃん、市場に行ったらどうだい? 今漁船が帰ってきたようだよ」


 行ってみよう。

 この世界の漁船がどのようなものか知りたい。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 「これ、本当に漁船か?」


 この世界は突っ込み所が多すぎる。

 いくらなんでもこれを漁船と言うわけにはならない。

 一見普通の船だが、良く見ると側面には魚雷の発射口がある。

 網には電気回路が通っている。まさか、あれで魚を捕る気か?

 ミサイルらしき物まで装着され、全面には巨大なドリル。

 まるで戦艦だ。

 いや、これは戦艦とすら呼ぶのもおかしい。

 

 「あれは海の魔物と戦う為の物さ」


 なるほど。海には魚しかいない訳ではないからな。

 だが、少々過激な武装のような。

 

 「いや、最近は海にリヴァイアサンが現れてな。襲われたらあれくらいないと撃退できないのさ」


 今、結構な重要単語が聞こえた。

 もしかしたら、何らかのイベントの開始合図なのかもしれない。

 リヴァイアサンはゲーム時代では海エリアに出現するエリアボスだった。

 雷と氷、風の魔法を扱う強敵で、ゲームでもトップクラスの大きさを誇るモンスターだった。

 しかし、ゲーム中盤の敵であり、わざわざ戦艦を出さずとも、強化した戦闘機でもあれば瞬殺できる。

 俺でもソロで勝てる敵だ。

 しかし、恐らく強化個体である事は確かだ。このレベルの戦艦で撃退が限界となれば、最悪新加入のハイランカー達を呼んでくることにもなるかもしれない。

 出来る限りそのような事態は避けたい。

 ハイランカー達は主にクエストの消化委員だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ