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リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ2:自然と風の共和
59/73

57 health the waterking

 「ウェーブ2、突破…………」

 「今日がその日だ」

 「明日からは、ウェーブ3…………」

 「一ヶ月にも渡るウェーブ2攻略がついに終わる」


 熱気に包まれる。

 長い道のり。ウェーブ1の半分の時間ではあるが、起こったことであればウェーブ1とは比べ物にならない。厚く広大な出来事が渦巻いていた。

 しかし、今日でそれも最後。明日からはウェーブ3。ウェーブ2の出来事は過去に過ぎ去るのだ。


 「さあ、行こう!」

 「我々には英雄が付いている!」

 「あっ、言われてますよ」

 「そうだな」


 僕は答えた。出来るだけ目立たないようにするつもりだったが、そうも言ってられない。


 「さあ、突撃だ!」


 扉が勢いよく開けられる。

 中に全員が突入した途端、扉は閉まってしまった。

 同時に水が部屋の中に満ちる。

 僕達は口の中に珠を放り込んだ。圧縮酸素である。原理は不明だが、口の中に入れておけば水の中でも苦しくない。

 

 「おぉぉぉ」


 重苦しい叫び声と共にボスが出現する。

 

 [health the waterking]


 ボスの体力ゲージの上に表示されるボスの名前。

 体力が見えるのもスキルのおかげらしい。

 生命識別。このスキルで読み取っていたのだ。スキル様様である。

 

 「おおおおおおぉぉぉぉ」


 魚とは思えない叫びを上げるボス。

 同時にボスの周りに魔方陣が展開される。

 

 「まじかよ!」


 まさか、魔法を使ってくるとは思いもしなかった。魔方陣からは氷魔法「アイスニードル」が打ち出されたのである。

 全員で泳いで避ける。

 水面には僅かに水で満たされていない場所がある。そこに逃げ込み様子を見る。

 水の中でも全く推進力を失わない氷の針。

 

 「ミリル頼む!」


 僕はミリルに叫んだ。

 今なら、ボスを凍らして窒息させれる。


 「分かりました!」


 魔方陣が展開される。

 基本的にミリルのコキュートスはどんなモンスターにも効果的だ。

 殆どのモンスターは動けなくなるし、今戦っているボスのような水棲のモンスターであれば窒息も狙える。

 瞬時に水が凍りつく。

 実は、自分達も凍りついているのだが、手に持ったハンマーで簡単に氷を割る。

 上半身は自由に動かせるので、割ることも簡単だ。


 「よし! 全員、回復及び待機!」


 ラベルが指示を飛ばす。

 大して怪我もしていないが、念のため自動回復(リジェネ)ポーションを飲んでおく。


 「よし、待機____何だと!?」


 いきなり氷に亀裂が走った。

 しかし、亀裂と言っても真っ直ぐに直線を描いている。

 まさか……

 下を見ると、ボスが回転している。まるでドリルだ。

 逆立った鱗が回転している。それで氷を割っているのだ。

 先程の亀裂は恐らく魔法だ。確か、水魔法に水圧レーザーに近いものがあった。


 「くそっ……… 全員警戒! 備えろ!」

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