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リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ2:自然と風の共和
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56 [回想]突破前日

 ついに、この日が来た。

 ウェーブ2攻略、そして僕達の復帰。

 皆が僕達の帰りを待っている。

 「勇気と慈悲の双聖」なんて呼ばれた。時には英雄であった。

 そんな僕たちだけど、人間だ。

 ザンジ、カイン達と同じ人間。人間では無くとも、心は「人」。そんな人たちと暮らしてきた。


 「さあ、行こう」

 「そうですね! さあ、ウェーブ2、突破しましょう」


 僕達は進みだした。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「おはよう」

 「おはようございます」

 「体の調子は良い?」

 「大丈夫ですよ」


 何気ない会話が交わされる。

 僕達は少しの時間休暇を申請していた。

 それも、ミリルの医者が言っていた事からである。

 ミリルの治療で、少し気になった事が有ったらしい。戦闘がトラウマになっている可能性があると。

 だから、少しの間は戦いから離れた方が良いと言われたのだ。

 そうやって過ごしてきて一週間。

 ミリルは戦闘にも参加するようになり、僕達はレベル上げをしていた。かなりの時間休んでいたため、少し他のメンバーからレベルが離れていたからだ。

 

 「ようやく、明日はウェーブ2の攻略だ」

 「ウェーブ3からは、ちゃんと攻略しましょうね」

 「ああ」

 

 僕は答えた。

 あの事件以来、町にはギルドの自警団が見回りを行っており、殆どの事件は封殺されている。

 知っていた事だが、この世界ではレベルが低いプレイヤーが多いらしい。

 レベルの上げにくさにより、相対的に低レベルプレイヤーが増えていたのだ。

 そのため、フェイムには低レベルプレイヤーが多い。だからこそ、自警団が役立っている。

 自警団は高レベルプレイヤーが交代で行っており、殆どのプレイヤーでは歯が立たない。そのため、低レベルプレイヤーは犯罪を殆ど起こさないのだ。

 高レベルプレイヤーなら尚更だ。高レベルプレイヤーは、ゲームをやりこんでいた人間が多く、ゲームが好きだったプレイヤーも多い。そのため、この世界では犯罪は起こさないようにしているプレイヤーが多いらしい。


 「明日か…………」

 「私達、勝てますか?」

 「勿論。レベルは高い、相手の行動も分かる」


 今回のボスは魚である。

 ボスフィールドに水が張られており、その中で戦うのだ。

 このフィールドはミリルのコキュートスと非常に相性がいい。

 凍らせればボスの窒息を狙えるからだ。

 

 「まあ、こんな休みも今日で最後だ。明日からは、攻略に力を入れる」


 僕たちは家で休んでいたため、殆ど攻略は熱心にしていなかった。レベリングのみをしていたのだ。

 そう、明日からが本当の戦いだ。

 悲劇であったあの事件から二週間、僕達はデュエル大会を見送っていた。丁度ミリルの通院日だった。

 非常に残念だった。

 しかし、また一ヶ月後にあるのだ。

 僕は決意を固めた。

 絶対に世界で生き残ると。

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