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リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ2:自然と風の共和
57/73

55 帰還

 「何だと!?」


 あの会議から2日。

 僕は衝撃の事実を聞いた。


 「ミリルがリハビリを終えた!?」

 「そうだ、リク。迎えにいってやるといい」

 「言われなくても!」


 僕は駆け出していた。

 ミリルの収容された病院に向かって全速力で。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「ミリル!」

 「リク君!? 会いたかったです…………」

 「さあ、帰ろう」

 「そうですね。帰りましょう」


 実際、帰れたのは夜であった。

 夜、僕たちはあの公園に差し掛かった。


 「なんか、僕達が出会ったのが凄く昔に思える」

 「そうですね………… まだ、半年も経ってないのに」

 

 「なあ、ミリル」

 「何ですか?」

 

 ミリルが僕の方を見てくる。

 僕は空を見ながら呟いた。


 「暫く、攻略最前線から外れようと思う。少し休んでいたい」

 「私も思ってました。暫く戦いとは無縁でいましょう」

 

 もう、精神的に消耗していた。暫くは戦いと離れて静かに過ごした方がいい。

 実際、ミリルの医者もそう言っていた。


 「ウェーブ2のボスには挑みますか?」

 「せめて、ボスには参加しよう。長く戦わないとカンが鈍る」

 「そうですね……… さあ、帰りましょう」


 今日は初めて、フェイムからメーラまで徒歩で帰っていった。

 ミリルと手を繋ぎながら空を見上げる。


 「やっぱり、星座は見当たらないな………」

 「もうここは地球じゃありませんよ。何時までもやってないで行きましょう」

 「……………そうだな。今日は星が綺麗だ」

 「そうですね。日本じゃ見られませんよ」

 

 夜空には無数の星が瞬いている。

 環境汚染やビルなどの障害が無くて初めて見える星空だ。

 ファンタジーである故、日本とは違って見える。

 

 「ああ、もうここまで復興していたのか」

 「確か、大規模な火災が有ったんですよね」

 「ああ。ザンジとのパーティーもここで組んでいた」


 メーラの四区を回っていた。僕の家は町の外れなので必然的に町を回る事になる。

 確か、ここで初めてPVPをしたんだったな。あの時は眠らせていた。

 まだ人を殺す勇気が無かったころだ。どこかのゲームのような集団と戦っていたのを覚えている。

 ザンジが引き付けてくれていたお陰で狙撃に成功した。


 「さて、家ももうすぐだ」

 「そうですね………… やっと、戻ってこれました」

 「そういえば、あの男とはどんな関係だったんだ?」

 「そうですね………… ギルドの二分時に、私はあの男と対立していました」

 「そうか…………」


 辛いことを思い出させたかもしれない。

 早めに話の腰を折る。


 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「そうか、残念だ」

 「いつか戻ってくる。それまで待っててくれ」

 

 深夜、ラベルと話していた。僕とミリルが最前線から離れる事を話していた。

 

 「ああ。いつか、戻ってきてくれ。いつでも俺達は君たちの帰りを待っている」

 「なんせ、この世界の"勇気と慈悲の双聖"なのだからな」

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