53 会議:4
「俺は"剣聖"と"ハンター"だ」
「剣聖とハンターか。正直ハンターは要らなくないか?」
「そうだな」
「ひでぇな二人とも!」
「私は要ると思うぞ」
ローレウスの突っ込みが入る。
僕の目線で言えば、正直ハンターは要らない。ハンターは優秀なスキルも少なく、剣聖と合わせるなら魔法剣士等のクラスと合わせた方がいい。
「ハンターのスキルである"挑発"。それを使えば敵をおびき寄せれる」
「タゲ取りはタンクに任せた方が良いと思うが………」
「…………すまない」
「結局俺は無能かよ!」
そこまで言っていないと思うが、どうなのであろうか。
「わ、私は空気であります………」
「あっ」
「すまない、忘れていた」
「私も紹介させて頂くであります」
確か彼女は研究施設のトップだったはずだ。科学系のクラスであろう。
「私は"錬金術師"と"科学者"であります」
やはり科学系のクラスだったな。
錬金術師は錬金術を、科学者は科学系のスキルを使える。
錬金術はアニメ程の物では無いが、生産職としては優秀で、攻撃スキルも使用できる。
錬金術でないと作れないアイテムもあり、ギルドの中に一人は必ず居ると言っていい。
科学者は攻撃系クラスだ。確か毒物や化学兵器も作れた筈だ。素材さえ惜しまなければ状態異常"毒Ⅴ"や"即死"等も使用できる。この世界でなら、プレイヤー相手に圧倒できるだろう。プレイヤーの殆どは装備によって状態異常を防いでおり、複数の状態異常を発症する科学者の薬品相手では勝負にならない。
デュエル大会では科学者の薬品を使用しない暗黙のルールもある程だ。しかし、それを無くしてもミサイル兵器等も使用できる科学者は、攻撃力では全クラストップに立つ。
だが、科学者にも致命的な弱点がある。フレンドリーファイア、つまり誤射が有るのだ。ゲーム時代から味方にも攻撃出来るようになっており、特に銃を使用するプレイヤーにとっては致命的なシステムだった。科学者が兵器を暴発させた場合、広範囲の味方に致命傷を与えてしまう。特に、化学薬品の暴発では。
それさえ気を付ければ、トップクラスの汎用性と攻撃力のクラスではある。
「まあ、予想通りだ」
「そうだな。さあ、ローレウス頼む」
「私は"賢者"と"神官"だな」
「流石Mgkのリーダー。魔法職で統一か」
賢者と神官。神官は回復役だが、賢者は攻撃職である。賢者は全属性の攻撃を使用でき、魔法耐性が高い。属性の弱点がある敵には相性抜群。ただ、貧乏器用に近いため攻撃力を高めなければいけない。
だが、魔法主体の相手ならば優位に立てるクラスだ。ただ、賢者対賢者では、双方の攻撃が大幅に軽減され、いつまで経っても決着が付かない事例があったと記憶している。
「さて、パーティーを組み直すか」




