表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ2:自然と風の共和
47/73

45 フェイム防衛戦:2

 「うおりゃぁぁ!」


 威勢良く突っ込むプレイヤー達。

 数十人のプレイヤー達に取り囲まれた男。もう逃げ場は無い。

 俺もその中に加わる。

 威勢良く突っ込むが、誰一人とも攻撃は出来なかった。

 男の圧倒的なオーラに気圧されているのである。

 

 「攻撃しないのか?」

 「ならこちらから行くぞ」


 一瞬にして男の姿が消える。直後、側のプレイヤーの一人に殴り掛かった状態で現れた。


 「な、に………」


 殴られたプレイヤーが地面に倒れる。

 臓器がズタズタの状態で露出している。血も吹き出し、まるで内部から殴ったかのようだ。


 「よ、良くもジョンを!」


 隣のプレイヤーが剣を振る。


 「甘い!」


 振られた剣が砕けた。

 それに呆然とする男に蹴り技を加える。

 今度は先程のような事にはならなかったが蹴られた男は5メートル以上吹っ飛び地面に転がった。


 「ひ、ひぃぃぃぃ!」


 間近で見ていた男が腰を抜かして悲鳴を上げる。

 それは隣のプレイヤー達にも伝搬していく。


 「キャアアアア!」

 「や、止めてくれ!」

 「何でもする!何でもするから!」


 中には土下座するようなプレイヤーも現れ出す。

 男はそれを一瞥すると勢い良く回し蹴りを放つ。

 神速の蹴りが命中して当たったプレイヤー達が一斉に吹っ飛ぶ。


 「クソッ………」


 何も出来ない。恐怖に身がすくんで動けないのだ。

 俺がここで動けていれば、あいつらを庇うことも出来ただろうに……

 俺は拳を強く握った。だが、恐怖に打ち勝つことは出来なかった。

 

 「防御に専念しろ!攻撃を受けたら死ぬぞ!」


 ラベルの号令で俺の硬直が解けた。

 そして目の前の男が殴りかかる姿を見て受け身を取る。

 周りのプレイヤー達は全員気絶してしまっているが、もう運ばれている。今残っているのは、俺を含む熟練プレイヤーだけだ。倒れた奴等を運んでくれたルーシーには感謝を言わざるを得ない。


 「確かに攻撃は重いし、速さも尋常じゃない…………だが、ワンパターン過ぎる!」

 「ドーピングで自我を失いかけているのだろう。見切れればそんなに強くはない」

 「いつもやって来た事だ!熟練プレイヤー、舐めんなよ!」


 口々に叫び自身を奮い立たせるプレイヤー達。

 例え自分達のステータスを大幅に上回っていようと、自我を失った奴なら勝てる!

 俺は自分の斧を担いで横凪ぎに振る。

 背後から、しかも攻撃直後に一撃。流石に無傷とはいかず男の背に大きく傷が入る。

 

 「舐メルナァ!」


 直後に男のカウンター。だが、既に後ろに跳んだ所だ。大きく外れた攻撃の反動で体制を崩した男を別のプレイヤーの槍が貫く。


 「ガアァァ!」


 男が一声吠えて跳躍した。驚異の跳躍に呆然となるが、そんな暇はない。

 男は、俺達を飛び越えて包囲を脱出すると駆け出した。


 「しまった!町へ向かう気だ!」


 駆け出す男を追って俺達も駆け出す。


 「待て!」


 入り口に向かって駆け出す男を追い俺達は追走する。

 だが、急に男が止まり、俺達も動きを止めた。


 「待たせたな」

 「リク!待っていたぞ」


 リクがそこに立っていたのだ。男が驚いて立ち止まる。

 それ好機と俺達は入り口に回り込み封鎖した。


 「入り口はここだけ………もう逃げれねえぜ!」

 「コシャクナァァ」

 「リク、気を付けろ!奴はドーピングアイテムを使用している!」

 「分かってるさ!」


 リクはそう言って腰の剣を抜いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ