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リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ2:自然と風の共和
37/73

35 ブラーチアじゃない

 ガイアの清浄魂、その名を見て僕は驚愕した。自分が知らない素材名であったからだ。

 僕が知らないとなると、余程レアリティが低いか高いか。

 低い事は無いだろう。素材に示された「キングキャンサーの爪」等はまさしくレアリティに沿った素材である。つまり、その逆だ。レアリティが異常に高い素材なのだ。

 キャンサーは自然系の武器であり、「ガイア」と付く素材を使うのは不思議ではない。だが、いくらなんでもコストが高すぎた。実際に進化させようとすれば高度な鍛治スキルを持つ者、あるいは自動鍛治機械が無ければならない。レアリティが高いと、それに比例して鍛治スキルの要求熟練度は高くなる。ここらの鍛冶屋では進化は出来ないであろう。

 念のため、ラベルがガイアの清浄魂を知らないか聞くことにした。


 「もしもし、ラベルか」

 「何の用だリク、こちらは忙しいんだぞ」

 「いや………"キャンサー"知ってるか」

 「うん?イベント武器がどうかしたか」

 「その進化素材……ブラーチア・カクリの進化素材を、知ってるか」

 

 僕が聞くと、ラベルは得意そうに答える。


 「キャンサーの爪15、自然の結晶10、進化の碑石3だろう?」

 「なっ……」


 聞いていた途中からもう既に声が出掛けていた。


 「どうかしたか?」

 「ああ、そうか素材だな?足りないのか、手伝う___」

 「違う」

 

 声に力が入ってしまった。出来れば感情を表面には出したくなかったのだが。


 「違う?何が違うんだ?」

 「素材だ」

 「素材が、僕の見てる物と違う」

 「おい……まじかよ」

 「ガイアの清浄魂が、ここに表示されている」

 

 僕がそう言った途端、ラベルが焦り出した。


 「それは……レアリティ7だ」

 「7だと!?ブラーチアは6のはず」

 

 そこまで言って、進化パネルを覗く。

 "ナチュレ・ガラリオ"。レア7。名前も、レア度も違う。良く見れば、カーソルが点滅している。触ると、さっき聞いたブラーチアの進化タブ。

 つまり、最初から僕の見ていた場所は違ったのだ。


 「ナチュレ・ガラリオ……」

 「……新しい、進化候補なのか」

 「ちょっと待て、調べてくる」


 そう言われ 待つこと実に6分。


 「掲示板に一件、あった」

 「まあ、嘘だって叩かれてたけどな」


 もしかして、他の武器も進化先が増えているのか?確実にキャンサーと同系列のイベントは確定だが、どうにも腑に落ちない。


 「清浄魂、素材がウェーブ2フィールドで手に入るらしいぜ」


 素材の素材………

 ややこしいものだ。

 

 「フィールドか……攻略ついでに集めるか」

 「実際は、ボスのドロップ品だがな」

 「うわぁ……またネームド狩りか」

 「おいおい、止めてくれよ」

 

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