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リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ2:自然と風の共和
36/73

34 メンテナンス

 「ただいま」


 そう言って家に戻る。

 いつもならお帰り、とミリルが言ってくれるが、今日は珍しいことに声は帰ってこない。

 何処かに出掛けているのであろうか。

 明日からレベリングだ。せめてレベル200万を目指したい。今のレベルではネームド狩りは効率が悪い。ならフィールドを進めた方が良いのだ。

 自室に戻り、椅子に座った。


 「さて……どうするか」


 そういえば、武器のメンテナンスなんて一度もしていなかった。

 愛用の剣、キャンサーを取り出してみる。

 キャンサーは今のレベル帯では強い部類だが、200万、300万とレベルが上がると、攻撃力が不足してくる。特殊効果こそ強いが、攻撃力の値__ここでは切れ味と言った所か__が他と比べて劣るようになってくる。例えイベントボスの素材を使ったと言えど、レベル的な限界は有るのだ。このゲームではレベルが全てを物語る。1の違いならまだしも、1000、1万、と上がればステータスの差は開いて行く。それもそのはず、レベルが高くなれば成る程一回のレベルアップで上がるステータスの量は大きくなる。武器のダメージ計算は「使用者の攻撃力+武器攻撃力」であり、そこにスキルの補正が加わる。使用者の攻撃力は複雑な計算で算出され、単に筋力、つまり力が代入される訳では無いのだ。

 ただ、これではこの世界とは違う。経験からすれば、武器は防御力の高い相手にぶつければダメージが減るのは勿論、どうやら耐久力まで大幅に減少するようなのだ。しかも、いくら筋力が高くても武器が弱ければ全くダメージを与えられない。現実基準でダメージ計算も全く変わっている。ゲーム時代の常識が通用しないのは誰でも良く知っている事だ。

 キャンサーをこれからも使い続ける事は難しい。武器の進化、あるいは換装。それをしなければ生きていけない。キャンサーよりも強い武器は、このレベル帯ではイベントボスの素材からしか作れない。

 レベル200万から500万に掛けて、このゲームはバランスが悪くなる。理由は、武器や防具で強い物があまり無いからだ。レベル上げの効率も悪くなり、長い時間を掛け無ければならない。

 武器の進化、と一応道は用意されている。キャンサーの上位武器であるブラーチア・カクリはキャンサーがレア5に対してブラーチアは6である。適正レベル300万の武器であるが、部位破壊補正は健在。300万の武器にしては破格の性能である。ちなみに、この世界には、レア、ランク、難易度の三つが基準であり、レア度が適正レベルに関わらず設定されているのに対して、ランクはEが1から100、Dが100から1000と一桁ずつ上がる。ただ、ゲーム的にランクの上がり方が遅いので、難易度が設けられている。1、2、3と上がっていくものだ。因みに、難易度は序盤のクエストやイベントでしか存在しない。それは、後半になると難易度の量が圧倒的に増えるからだ。1から100辺りの、通常のゲームでのレベル範囲のみに設定されている。ランクは見ての通りレベル100以降の要素である。現時点ではランクの最高がSS、つまり適正レベル10億。僕達にはまるで理解出来ない領域である。


 「さて、どうしたものか」


 取り敢えずメンテナンスはしておこうと剣を置いてみる。スキルで知った知識をフル活用してメンテナンスをしてみる。まず、ヤスリか。これで、剣を磨くようだ。スキルの影響でまるで体が知っているかのように動く。あっという間に磨き終わり、見違えるように輝いている。

 これがメンテナンスか、と思い、次は進化について考え始める。だが、僕は先に銃をメンテナンスする事にした。

 倉庫から取り出した拳銃。最近買ったもので、麻酔専用の消音銃である。買って間もないためメンテナンスは不要だと考え、次はアサルトライフルを取り出す。

 黒光りする銃身は所々血で染まっており、日本人が見たら速攻警察呼ばれるような物だ。

 まずは血を拭き取る。次に、スキルの知識の元分解してみる。

 流石はゲーム、所々現実では有り得ないような構造になっている。現実では有り得ない金属であるミスリル等も武器に使われる事があり、この銃にも所々ミスリルであった。分解した部品に不備が無いか確かめ、組み立て直す。幸い不備は無かったようで、安心した。


 「さて、これも攻撃力が足りないな……」


 例え銃であっても攻撃力が足りない事はある。

 銃系の武器は、自分の攻撃力は加算されない。その代わり、武器の基本攻撃力が驚くほど高いのだ。急所に当たれば死の危険があるこの世界では銃は一番恐ろしい武器だ。だが、その代わりに入手が難しい。高難易度フィールドでしか手に入れれない。僕がこのアサルトライフル、レベルと釣り合わない武器を手に入れたのもオークションであった。

 やはり、これも進化するべきだと考えが纏まったところで剣から進化素材絵をチェックする。


 《進化素材》

 《キャンサーの爪:20》

 《キングキャンサーの爪:3》

 《自然の結晶:10》


 何だ、意外と簡単そうだ。


 《ガイアの清浄魂:1》


 ガイアの清浄魂、だと……

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