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リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ1:暗き迷宮
30/73

28 Neferi the black of death dragon

 ついにこの日が来た。ウェーブ1攻略、ウェーブ2への階段。

 ボス部屋の前に僕達は居た。


 「ついに今日、ウェーブ1の攻略だ!」

 「俺達は絶対に勝つ!勝ってウェーブ2に行こう!」

 「いつかウェーブ100を攻略するんだ!」


 ラベルの激励に皆が叫ぶ。

 口々に叫び勝利を求める。

 この世界では負けることは許されない。負ければそれは死を意味する。

 絶対に誰も犠牲にしない。そう誓って僕はここに居る。


 「さて、ここで作戦変更だ!」

 「今回のボスに、凍結が効く可能性がある!そこで、彼女……ミリルに頼むことにした」

 

 ラベルに呼ばれてミリルが出てくる。


 「宜しくお願いします」


 ミリルがペコリと頭を下げる。

 彼女は相当な美少女でもある。あれで心を奪われたプレイヤーも多いだろう。恐らく、僕の元に詰め寄ってくるのだろうが。

 ……視線を感じる。気にしない方が良いだろう。

 

 「さあ、行くぞ!」


 ラベルがボス部屋の大扉を開ける。

 開けた扉の向こうに、ホールが開けていた。

 恐る恐る入る。

 巨大なホールだ。だが、そこには何もない。ドラゴンの姿も、何も。


 「どうしたんだ……?」

 

 誰かが呟いたと同時に、異変は起こった。

 光の粒子が集まっていく。そして、集まった光はドラゴンの形を作り……実体化した。

 これは、まさしくソードマジックのボス出現エフェクト。

 ドラゴンが一声吠え、HPバーが表示される。

 個体名"Neferi the black of death dragon"。

 黒死竜ネフェリ。それがウェーブ1のボスだった。

 

 「陣形を整えろ!」


 ラベルの指示で陣形が整えられる。

 それに反応したかのようにネフェリも動き出す。

 漆黒の身体から繰り出される雷ブレス。

 それをタンク班が受け止める。雷ブレスは受け止められても多少広がる。念のため距離を取って攻撃を凌ぐ。

 

 「いまだ!ミリル、やれ!」


 ブレスの直後にミリルのコキュートスが炸裂する。

 予想通りネフェリは凍りつく。


 「アタッカー班、攻撃!」

 

 凍りついたドラゴンを次々に攻撃していく。勿論、氷を溶かす可能性のある火魔法や炎魔法は使わない。

 攻撃を受けてなおネフェリは体力を維持している。

 僕も攻撃しに行こうか。

 ルインクロック、発動。

 遅くなった時の中で僕はネフェリの足__首は諦めた__を切り落とす。

 今の攻撃に反応したのかネフェリが力を入れた。

 氷が砕け散る。またネフェリが動き出してしまった。

 だが、間髪入れずにミリルのコキュートスが発動する。しかし、もう既にネフェリの雑魚呼び寄せ攻撃は開始してしまった。

 召喚エフェクトと共にドラゴンが現れる。


 「雑魚を優先して倒せ!」

 

 この状態でもラベルの指示は的確に働く。

 雑魚にターゲットして皆が動き出す。的確な動作で雑魚は倒されていく。

 素材にも目をくれず再びネフェリを攻撃する。

 だがそこでネフェリが動いた。ネフェリからオーラが発せられる。驚いて離れるがもう遅かった。一瞬にして衝撃が広がり僕達をオーラが包んだのだ。

 強烈な倦怠感。生命力を吸いとられるような気分だ。こんな攻撃は情報にはなかった筈だが……

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