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リブート・オリジン  作者: とも
ウェーブ1:暗き迷宮
26/73

24 コンビ結成

 「あの、ネームドもう居ませんよ……?」

 「狩り尽くしたのかな」

 「当たり前ですよ!何十体狩ったと思ってるんですか!まあ、お陰でレベルは上がりましたけど……」


 あれからネームド狩りを続け、周りにもうネームドが居ないまでになった。

 確か38体だ。

 高速で狩れた理由は、主にミリルのお陰だ。ミリルのコキュートスで完全凍結からの僕が首を切り落とす。そのパターンで殆どのネームドを瞬殺出来た。

 確実に切り落とすためにルインクロックで加速する。周りの時間が遅く感じるようになるルインクロックを使えば、狙いを定める時間は十分だ。

 そんな訳で狩りまくり、魔法鞄が素材で満杯に成る程の量を狩った。

 ウェーブ1のネームドを殆ど僕達だけで倒したのではないだろうか。


 「あの、そろそろ帰りましょう」

 「ああ、鞄の量も苦しいしな」

 

 言われるままに塔から出る。もう夜の真っ只中であり、夜のフェイムには活気が溢れている。一番プレイヤーが多い町でもあり、その活気は流石としか言いようが無い。


 「ちょっと、付いてきてください」

 「ちょっと、何処に行くんだ」

 「行ってからのお楽しみです」


 夜の町を歩き続けるミリル。そこに僕が付いていく。

 商店街を横切り、町外れに向かっていく。

 次第に人の姿が無くなっていく。

 着いた場所は、町の外れにある小さな公園だった。

 ベンチにミリルが座り、座ってと言わんがばかりに手招いてくる。

 僕は手招かれるままにベンチに座る。


 「話が有ります」


 ミリルが僕の手を取って言う。


 「コンビを、組みませんか」

 「………コンビか。僕は良いが君の方はパーティーとか大丈夫か?」

 「私も、ソロですから」

 「………分かった」

 「コンビを組もう」


 僕のその言葉を聞いた途端ミリルは嬉しそうに言う。


 「あ、ありがとうございます!」

 「それにしても、何でコンビを組みたいなんて言ったんだ」

 「私、リクさんのような友達が、いなかったんです」

 「だから、仲間が欲しくて」

 「分かったよ」

 「で、今日はどうする?プレイヤーホームは有るのか」

 「無いです……宿でも取りましょうか」

 「大丈夫だ。プレイヤーホームを持ってる」

 「じゃあ、お世話になりますね」


 そこまで言って、僕は重大な事に気が付いた。知らない内に女を家に誘っていたのだ。

 僕とミリルは殆ど外見の年齢は変わらない。まあ、本当の年齢は違うだろうが。

 今更キャンセルも出来ずミリルを家に招く事になってしまった。

 そして家に着く。


 「へえ、ここにあるんですね」

 「結構辺鄙な所だろ」

 「でも、綺麗ですよ」


 ミリルが丘の上から町を見下ろす。こんな景色、ゲームは勿論リアルでも見た事は無かった。


 「じゃあ、お休み」


 ミリルが寝室に向かった。勿論僕とは別室ではあるが。

 僕は自室の部屋の電話を取った。

 宛先はラベル。

 あの時、電話番号を交換していた。起きていれば良いが。


 「もしもし」

 「何だ、リクか」

 「こんな夜中に何の用だ」

 「ミリルを知ってるか」

 「ああ。攻略集団のレイピア使いだな」

 「実際は、魔術師だがな」

 「mgkに誘ったら簡単に入るんじゃないか」

 「いや、今日僕とコンビを組んだから行かないぞ」

 「コンビか。ソロ同士だものな」

 「それより、今日ネームドが殆ど消えていたんだが知ってるか」


 ラベルが声色を変えて言う。

 

 「ああ、あれか」

 「知ってるのか!」

 「全部、僕達で狩ったぞ」

 「はぁぁ!?」

 「おいおい、復活するとは言え狩りすぎだろう」

 「まあいい、用はそれだけか」

 「いや、少し調べて貰いたい事がある」

 「何だ?」

 「そっちのギルドでまだ怪しい奴が居ないか調べてくれ」

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