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リブート・オリジン  作者: とも
序章
2/73

プロローグ


 時は2045年、インターネットが完全に普及し殆どの事がインターネットを通して行われるようになった時代。

 環境の変化に合わせてネットゲームのプレイヤーも増加し、それに応じてネットゲーム自体の数も大幅に増えていた。

 そんな時代の中に、人気を博するゲームは一握り。その中の一つに、「ソードマジック」と呼ばれるMMORPGが存在した。20年続いているが、今もトップクラスの人気を得ているゲームである。

 剣と魔法のファンタジー__在り来たりなテーマだが、それ故に取っ付きやすく、ライトユーザーからヘビーユーザーまで広くプレイされる事になった。

 だが、一番の特徴は「インフレが普通」の事だろう。一般的に、数値が千万を越え出したりするとインフレと呼ばれる。だが、ソードマジックではそれが普通であるのだ。レベルは平均ですら百万を軽く越え、トッププレイヤーは一兆を越える始末だ。

 今の環境では銃やロボット等も実装されてしまい、当初のテーマはどこに行ったのか。

 スキルに至ってはネットゲームなのに「料理スキル」がある等と、意味不明になっている。

 __料理スキルも空腹度の関係で一概に不要とは言えないのだが。

 スキルやアイテムが多すぎる故に自由度は高く、プレイヤーホームの内装から武器の外見まで、あらゆる場所に拘れる。人気の理由はこれだった。

 そして、このゲームの称号__行動や強さにより運営から送られるもの__を持つ数少ないプレイヤーの内、孤独(ソロ)の称号を送られた者。

 それが、大田陸(おおたりく)の操るアバター、リクである。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 __中々倒れないな。

 そんな事を思いながら僕はコントローラーを動かす。

 今日も僕はソロでモンスター狩りをしている。毎日、だ。

 最も、このゲームはマルチ推奨なのにソロでやっているのだから、孤独(ソロ)とか言う称号を付けられたのだが。

 モンスターの攻撃を回避し、即座に銃を撃ち込む。今戦っているモンスターは、一言で言えば大きなタカだ。名はジャイアントホーク。直訳でも大きなタカ。このモンスターは、僕のレベルである百万の帯域のモンスターの中でも、特に恐れられている。何故か、それはこのモンスターは鳥の癖に魔法を使うからだ。使う魔法はサンダーボルト。

 サンダーボルトは、直線に雷を発する魔法だ。発射速度が速く、魔法詠唱が始まったら即座に回避行動を取らないとHPを大量に削られる。結構恐ろしい魔法なのだが、これ単体では余り脅威ではない。

 真に恐ろしいのは、この大鷹は突進攻撃をする時にこの魔法を複数展開する事だ。魔法を避けようとした所に突進攻撃が直撃する。それでスタン(一時的に行動不能になる事)になってしまい、そして魔法が大量に直撃する。一瞬で戦闘不能になる、このゲームには数多くあるデスコンボの一つだ。

 百万レベル帯ではこれを食らってしまうと余程装備が良いか防御スキルを張っていたかのどちらかでしか受け切れない。勿論、いくら称号持ちとは言えレベルが120万ちょっとの僕ではまず無理だ。防御系スキルも余り取得していないし、第一僕のスキルは片手剣と二刀流、それに銃だけだ。

 さて、戦闘の方だが、戦況は良いとは言えない。

 本来の定石は翼を銃で撃ち、地面に落としてから集中攻撃するのだが、翼を使えなくするのに手間取って時間が掛かり、本来の定石通りに立ち回る事が出来なかったのだ。

 もうデスコンボ発動が迫っている。あれは五分周期だ。後三十秒。

 残された手は__特攻。

 銃から剣に持ち変える。後は、タイミングを見て戦技を発動させるだけだ。

 残り五秒。

 残り三秒。

 二秒。

 一秒。

 __今だ!

 猛突進する大鷹を目の前に、戦技「フラッシュストライク」を撃ち込む。

 刹那、閃光が閃き剣が大鷹の頭部を貫通する。

 この技は突進した後敵に剣を突き刺す技だ。

 勿論、今のように使う事も簡単だ。

 大鷹の体が倒れ、消え失せる。アイテム獲得のメッセージが出現した後、突如画面が暗転した。

 どうしたんだ、と考えた後、画面に映る文字を見てそれを理解した。

 __メンテナンス。

 そう言えばそうだったな、と思いつつ時計を見ると、十一時を過ぎている。

 もう寝るか、と思いつつその日は過ぎていった。

 

 


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