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リブート・オリジン  作者: とも
転移編:始まりの鐘
13/73

11 初のpvp

 ザンジを、周りのプレイヤーが取り囲んでいる。

 ナイフを突きだしている奴も居るようだし、戦闘と見て間違いない。

 ザンジはもう斧を構えている。攻撃してきたらやり返す準備は万全のようだ。

 僕は狙撃銃を構えた。

 照準のレティクルを警戒すべきドラグノフ改持ちに合わせる。

 正直、ここで人を殺したらどうなるか分からない。

 本当に死んでしまう可能性もある。なので、僕は今回麻酔弾を銃に込めている。

 後は相手が攻撃してくるのを待つだけだ。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


 「一人で彷徨くとはバカなやつだなあ!」


 そう言いながらナイフを突きだしてくる男。

 ランキング表示がある事からプレイヤーの筈だが、ナイフなんて持ったことも無いはずのプレイヤーが何故このように手慣れているのか。

 突きだしてくる手はナイフを逆手に持ち、いつでも攻撃できる構えだ。

 ナイフは血がベッタリと付いており、他にも殺しているのは明らかだ。

 もう一人の腰には拳銃。シングルアクションアーミーであろうか。ロシア人のような風貌を黒いジャケットで隠している。

 そしてもう一人はドラグノフ改であろう銃を構えている。背にはモシン・ナガンを吊り、明らかにスナイパーだ。何も感じさせない目がこちらを貫いている。

 まるで大昔の潜入ゲームのキャラのようだ、と思いながら敵を確認する。

 敵は五人。先程の三人を除くと、バルカン砲持ちが一人、レールガン持ちが一人。

 レールガンは電磁波で粒子を加速して打ち出す。だが、それ故に7割は物理属性では無く雷属性だ。

 分類では光学兵器であり、実はプラズマ防護フィールドで威力を減少出来る。

 俺は防護フィールドは持っているため、レールガンはそんなに怖くない。

 どちらかと言うとバルカン砲の方が厄介だ。まあ、それ以上にドラグノフ改の方が厄介ではある。

 敵との距離は五メートル程で、至近距離の為に銃相手では不利だ。このゲームでは銃の弾道を予測する様なものは無い。さらに、部位によっては大ダメージを食らう事もある。この世界では殆どの現象は現実に忠実で、ダメージが一番その法則の修正を受ける。多分頭に弾を食らえば即死だろうし、ナイフで切られても死ぬだろう。ある意味ここでは一番現実らしい事だ。


 「アイテムを全てこちらに渡すんだ。そうすれば助けてやる」

 

 ロシア人風の男がこちらに問いかけてくる。

 勿論、そんな提案には乗らない。構えてあった斧を強く握る。

 

 「残念だ。やれ」


 ロシア人風の男がナイフ男に言うと、ナイフ男は持ったナイフを構え、向かってきた。

 

 「おとなしくアイテムを出せば、助かったのになぁ!」


 男の叫びと同時に男の持つナイフが向かってくる。

 ナイフを俺は斧の柄で受け止め弾き返す。

 受け止め弾き返す、受け止め弾き返す。その繰り返しにも飽きてきたのか、ロシア人男が言葉を発した。


 「もういい、俺がやろ___!?」

 

俺がやろう、とでも言うつもりだったのだろうか、ロシア人男がシングルアクションアーミーを構え、発砲しようとしたが、その行動は遮られた。

 パァン、と軽快な男が響き、その直後弾丸が男の持つ銃とその後ろに居たレールガン持ちを貫いた。

 レールガン持ちはバタッと倒れ、起き上がろうとしない。血も出ていないことから恐らく麻酔弾だ。リクが狙撃していると俺は一瞬で感じ取った。

 立て続けにもう一発、今度はスナイパーを撃ち抜いた。

 更にもう二発、後はロシア人風の男だけが残った。慌てているようだが身を屈めてスナイプを警戒しているようだ。

 男はもう銃弾が飛んで来ないと感じたようでおきあがり、また別の拳銃を取り出した。


 「俺のリロードはレボリューションだ!」


 何かの真似をするように叫びリロードする。

 早打ちは得意なようでリロードを済ますと直ぐに撃ってくる。

 だが俺は斧で防ぎ逆に男に斬りかかる。

 流石に回避されたものの動揺はしたようで体が硬直している。

 そこを再びの銃弾が貫いた。

 ビルの方を見ればレンズの反射だろうか、何かが光って見える。

 俺は心の中でナイス、と呟いた。

 

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