時刻は午後1時。
私は首から下げた懐中時計を仕舞うと、一つため息を吐いてから、空を見上げる。抜けるような青空は雲一つなく、心地好い陽光が一帯を照らす。長く不安定な空模様が続いたが、いよいよ乾季へと移ろうようで、ここ数日では一番の快晴。
こんな日は戦争なんて延期して、市場に買い物に行きたい。洗濯物を片付けるのもいいな。
私はこの『円卓』の観戦席で背凭れに身を預け、目を細めて光に満ちる空を眺めていた。
こんなにいい天気なのに……
こんなにいい天気なのに、私たちは国をかけて代理戦争をしようとしている。
「あぁ、バカみたい………」