表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ばっとえんど

作者: 鼻水色

人が簡単に死んでいく。小説の世界で。


自由という法律のもと、簡単にレイプされていく登場人物。



悲しいな。あぁ…悲しいな。


僕の小説では何人不幸になって、何人死んだのかな?


ごめんよ、みんな。すみません。


『なんで僕たちを殺すの?』

物語を楽しくするためさ。



『僕たちが死んだら、そっちの人達は楽しいの?』

悲しいさ。悲しくないはず無いだろう?



さぁ、物語を面白くするために、今度はどうしようか…?


『また私、レイプされるの?』

ごめんよ、仕方ないんだ。



『また僕が襲うのかい?』

そうだよ。読者のために、頼んだよ。



『筆を置いてくれ。僕たちは、生きたいだけなんだ!自分で、生きたいだけなんだ!』

僕がいるから、お前は存在してるんだ。黙っていやがれ。



『戦争なんてしたくないんだ!止めてくれ、子どもだけは…』

お前が殺されるから、子どもが仇を討つんだ。お前のせいだ、僕は悪くない。



『俺に、この世界を託さないでくれ…。お前の筆で、たった一文字で良い。世界を救ってくれ…』

お前がアイツを倒せば良いんだよ。僕に言うな。




『お願い』『お願い』『お願い』『お願い』……

『この世界を』

『終わらせないで…』

『あの人を…』

『死なせないでぇぇぇ…』




ごめんよ、ごめんよ。

僕は知らないんだ。なにも、なにも…。


なんにも。


ただ、


都合よく


物語を


進めたかった


だけなんだ。




『た す け て』

しかた、ないんだよ。

フィクションだもの。君は。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] いろいろな小説を書く際の参考になりました。
2007/07/28 05:11 向坂タカシ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ