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北条ビルの地下4階にある秘密の独房

閲覧ありがとうございます。

また多数のお気に入りのチェック感謝致します。




北條ビルは、2月に完成した。



ラッキーセブンの7階に北條企画の4つの部門がある。



ミュージック部門

ゲーム部門

芸能部門

競馬部門



8階は月三回の競馬(8美女集団の大胆予想の会場に使用されている)


9階は天空拳道場

会員数は1000人


10階は会長室で、100メートルの温水プールがある。


屋上には、ヘリが一基



地下4階の存在は、他言せぬと言う約束で、通常の3倍の料金を支払った。







話は4ヶ月前に(さかのぼ)る。



北條ビルが完成して、二ヶ月経過した4月の4日の日曜日の朝8時に、


『ぶーぶー』


という携帯のバイブ音で豊は目覚めた。



北條ビルが完成するまでは、朝霞台のマンションで日曜日事に、

真由美と亜紀と美女8人で天空拳の稽古をしていた。



朝霞台のマンションでは、それぞれの部門での一週間の出来事を話す場があった。



でも北條ビルか建設されてからはその会合も自然消滅した形になった。



豊は寝ぼけていた。



亜紀か真由美のどちらかが、遅れるか急用が出来たというメールだと思って携帯を取った。



メールは小林豊からだった。



何故か北條豊は胸騒ぎがした。


豊がメールを開いた。



豊がメールを開いた瞬間から彼の人生は大きな渦の中に巻き込まれて行く事になろうとは、

本人も周りも知る由はなかった。



『地下4階危険性あり

耐久建材に問題

連絡待つ』



小林豊からのメールであった。



契約時、4階の存在は秘密にし、こちらから連絡するまで一切連絡禁止と言う事項が、

たった2ヶ月で破られた事になる。



同じ豊という名前で親近感が湧いたのか、北條豊は小林豊と奇妙に話が合った。



彼が自分から嘘をつくような人間でない事は彼と話して見て感じた。



豊が会ってみたいと思った理由の一つに、殺風景な残りの独房も全て

リフォームしたいという思いもあったからである。



豊は返信のメールを小林に送った。



『今日会いたい。時間は合わせる』



すぐに、メールが来た。



『一時間後に、地下5階の駐車場で』



到着したら、メールを送る。



メールを見た豊は、

『クッくっ』

と奇妙な奇声の笑い声をあげた。



(小林は、何を寝ぼけているんだ。

……もしかしたら彼からのメールではないのか?)



豊は、すぐにメールをチェックした。



二人しか知らない

『豊2』

のサインを発見してホッとした。



『ぶーぶー』


ピッタリ1時間後、小林からメールがきた。


『北條君のジャガーの横に駐車した。すぐに来て欲しい』



メールを読んで、豊は安堵のため息をついた。

(なぁんだ……そそっかしいなぁ、やはり3階か……)



3階の駐車場は会長の車3(フェラリー・ベンツ・ポルシェ)


豊の駐車場には、ジャガーが一台。

残り二つは空きになっている。


残りは、社員とお客様用である。



駐車場に近づいた北條豊は、小林豊の連れに一瞬ビクッと反応した。



「あっ、紹介するよ。こちらは前田さん」



「おう宜しくな」


前田が爬虫類のような目を、豊に向けて挨拶をした。



豊は無言で前田に挨拶を返した。


そしてすぐさま小林豊をちらっと見た。



何故秘密を漏らしたのかと問いただすような

北條豊の視線に小林豊は耐えきれず下を向いた。



北條豊は小林から前田に視線を移した。


(多分、お前が小林を脅したんだろう。

前田よ。お前は忘れているだろうが、中学生の時にお前とお前の子分に

暴行を受けてから俺の人生は狂ったんだ。

キッチリ借りは返すからな)



「こいつは、俺の弟分でよ。

何かと面倒見ているんだ」



前田が薄ら笑いを浮かべながら北條豊に言った。


閲覧ありがとうございます。

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