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(耐えられない・・・・この空気)


現在、私は、入学式前ということで、絶賛教室にて待機中である。ちらほら会話を始めている子たちはいるものの、ほとんどが借りてきた猫のように席から動く様子がない。


(何故、本を持ってこなかったんだ、私!!この、空いている時間こそ有効的に使わなければならないというのに!!)

などと考えていると、斜め前の席で読書をしている子が目にはいった。

(な、なんの本を読んでるの?どうか、私が知っている本でありますように!!)

神様に願いつつ、思い切って本の表紙や題名を確認してみる。

(この本なら・・・・いける!!)


「ねえ、その本好きなの?」

「えっ・・・う、うん」

「私も、それの続編待ってるんだけど、なかなかでないよね?」

当然の問いかけに驚いたのか慌てて本を閉じるメガネの女の子。

(お、怯えられた!!)

これ以上、警戒させない為に席に戻ろうとする私を小さな声が引き止めた。

「・・・・・この続編なら、来月にでるらしいよ。」

「本当!!」

(なんと、来月でるのか!!買わねば!!)


「あなたも、読書するの?」

今度はメガネちゃんから話かけられた。

「うん!!中学生になったら推理物に挑戦しようと思ってるんだ。」

「私は、ファンタジーが好きなの。特に、この筆者さんの作品が大好きで。」

そう言いながら、メガネちゃんは、本の紹介を始めた。

知ってますとも。海外の筆者であるため、日本に入荷してくるのが遅いことで有名な本だ。本屋に行くたびに続編が出てなくてがっかりするくらい楽しみにしている。

「よく知ってるね。えっと・・・・・」

「あっ、私の名前は高木(たかぎ) (のぞみ)といいます。本の情報については、紹介してくれた従姉妹から聞くの。今まで、それで間違ったことはないから大丈夫だよ。」

やっと、笑顔をみせてくれた高木さんにホッとしつつ、私も自己紹介をした。


「あの・・・・・よかったら、友達になってくれる?もっと中島さんと話したいな。」

「私でよければ、喜んで!!」


どうやら、入学そうそう友人ができたようだ。これからの、中学校生活が楽しみだな!!

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