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唖然

勝負がついたこの空間には異様な何とも言えない空気が漂っていた。まあスポーツの観戦などではなかったので、まあ拍手などはなかった。だが、俺としては呆気にとられた顔をしているこの学校の連中の顔を見れたので、俺の気分としては満足だった。


 相良はこの学校の中でもかなり特殊な立場だった。理事長と秘密で繋がり、学校の過激派を一手に引き受け睨み合っていた。それだけの影響力があった人間だった。捕獲不能レベルの妖怪を持ち、強力かつ掟破りな鬼神スキルを持ち、レベル3の悪霊を捉えたという功績もあった。


 そんなこの学校の随一の強者を踏み倒したのである。これでいかに百鬼夜行が強い陰陽師機関だという事が分かっていただけた、かと思う。白衣の連中は最後の戦闘シーンを見逃した事を本気で悔やんでいる。残りの連中は既に半分くらいがいなくなっていて、残りの奴らも微妙な顔つきで唖然として突っ立っている。


 心残りがあるとすれば、相良の敗北により連中がお構いなしに一般の陰陽師を襲いだす危険性が高まった事である。俺と鶴見はそんな無意味な事は望んでいないのだが、百鬼夜行には松林力也という馬鹿がいる。あいつが元の陰陽師を襲撃を止めない限り俺達も同伴みたいなものだ。この学校がその風潮に飲み込まれないようにしなければ。これから忙しくなりそうだ。


 いや、心残りがもう一点ある。レベル3の悪霊とは……。


 リーダーが相良の元へゆっくりと近寄っていく。それと同時に鶴見が擦れ違いで百鬼夜行の観客席までやってきた。途中でリーダーと会話をしていたが、一分くらいで済ませすぐにお互いの進行方向へ向かった。


 「冷や冷やさせやがって」


 ちょっとカッコつけて言ってみた。鶴見の勝利は素直に嬉しい、いなくならないで本当に良かった。


 「ご心配をお掛けしました。あの戦闘での言葉は全て忘れて下さい。これからは新しい鶴見牡丹として百鬼夜行で頑張ります」


 これで一件落着だな、目目連事件は終結と言ってもいいだろう。これから相良十次は俺達の仲間になる。まずは奴はあの見下し根性がどうにかしなければな。まああそこまで女の子にこっ酷く敗北したのだ。少しは反省するだろう。


 「おい、もう男装はいいのか?」


 「もう二度としません!!」


 百鬼夜行の皆も温かかった。あの追継が軽い冗談を言えるほどに。しばらくしてリーダーが戻って来た。何やら理事長と色々話していたが、相良の百鬼夜行のスカウトについてだろうな。この学校での生活の仕方が変わったりするのだろう。


 「お疲れ様、鶴見ちゃん。ナイスファイトだったよ。まあ景気よく祝杯でもあげたいところだけど、先に連絡事項からね。相良十次君のスカウトですが……やっぱりいいや、あいつ。スカウトは無しの方向で」

 久しぶりに後書きを。ようやく三話(50部)にかけてようやく一人を倒せました。かなり時間がかかりました。一回、行弓君に戦わせ、鶴見ちゃんに戦わせ……。私くらいじゃないですか、『なろう』でここまで一人のキャラで戦いを引き延ばすの。


 また、いろんな人から怒られそうです。もっとスマートにしろって。感想、評価、レビュー、アクセスだけでも非常に楽しみにしています。


 これからもガンガン更新していくので、応援よろしくお願いします。

 つー訳で、明日から12話をします

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