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奇襲

 勢いよく海にぶっとばされた松林がなかなか出てこない、まさか死んだりしてないよな。若干、吐血してなからなあ。ちなみに火車の戦車モードを食い止めていた三体合体のがしゃどくろは地面に潜っていた。だから火車が車輪でこっちに来た。


 「行弓ちゃん、大丈夫?」


 「お前こそ大丈夫かよ、さっきなんかひどい目にあってなかったか」


 消えたがしゃどうろの行方が気がかりだが、すぐに海から上がってこない松林が気になる。そして台風の中に混ざっていた、残りの骸骨どもはどうなった?


 俺は察した、まだ戦闘は終わっちゃいない、きっとあいつは何かを企んでやがる。そして何を企んでいる何かを考えようとした時、地面から骸骨の手が俺の脚を掴んだ。


 そしてもう一体、別の骸骨が瞬間的に俺の前に土から現れ、殴りかかった。


 「ぐぅぅ」


 対処が間に合う訳がない、右肩にヒットした。俺は後方に倒れこみ、手を添える。そして足の拘束が解けていないことを確認した。そして、俺を攻撃した骸骨はまた地面に潜り、いなくなった。

 冗談じゃない、こっちはこんな砂浜なんてステージのおかげでバイクが使えずにひたすら困っているというのに、奴は地面の中に潜り放題だ。どうみても奴に有利なステージじゃないか。コンクリートの上なら俺が快勝だっただろうに。


 「ふん、少々侮ってたよ。落ち毀れ。折角の機会だ、さっきのラッキーパンチのお見舞いに、お前に越えられない壁ってのを見せてやる」


 念力で俺に話掛けている為に、奴がどこにいるのか全く見当が着かない。 

 くっ、確かに鋸貝での奇襲攻撃は本当にただの偶然だった為、言い返せない。だが、烏天狗の台風の攻撃を防げなかったのは、十分お前の落ち度だと思うのだが。自分自信はろくに戦わずに、がしゃどくろに全て戦わせているくせに。


 俺を拘束していた手が離れた。理由は分からないが助かったぞ。これで上空に逃げられる。烏天狗も分かっていたと言わんばかりに、俺と戦車を空に持って行ってくれた。さて土の中にいやがる奴をどう倒せばいいんだ? いや、その前に奴はこのまま出てこない気か? だいたい奴は地面の中からどうやって俺の場所を特定した? もし俺の妖力を辿って追っかけていたのだとしたら、上空に逃げた今の俺をどう狙い撃ちする? 出来ずに姿を現すのか? 


 いや待て、じゃあなぜあいつは俺の拘束を解いた? 上空に逃げて、奇襲も仕掛けられなくなる上空に逃げられるのは、分かり切っていたことだろう。どこにいようと俺を確実に仕留められる何かがあるのか?


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