
どこからが始まりなのか忘れてしまったが思い出せる限り語っていこう。
確かあれは小学生の頃だ、俺は陰陽師になった。
父親も母親も普通のサラリーマンと主婦だったので俺は陰陽師としての才能を持って生まれた訳ではない。機関の人手不足の駒だ。早い段階で力を分け与えなければ、その力が体に馴染まないらしい。
こうして一応、陰陽師の一人になった俺、橇引行弓だったが、忙しかったのは始めだけ。ただの小学生を散々こき使った後、機関は俺を捨てた。
力の回収って付与よりも百倍面倒らしい。死ねば自動的に力は機関に帰るらしく放置という名の処分をされたのだ。つー訳で、高校生の今でも俺は特に何もしない陰陽師なのである。