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第4話|仕分け場の午後
仕分け場の奥は少し暗い。
午後の光が高い位置から差し込み、
床に並んだラインの端だけが明るい。
外気温は14.2℃。
シャッターの隙間から入る風はまだ冷たい。
室内は21.0℃。
湿度は44%。
コンベヤが一定の速度で動いている。
荷物は間隔を保って流れてくる。
バーコードの読み取り音が続く。
端末を開く。
午前の処理数が並んでいる。
現在値を更新する。
スキャン精度は99.6%。
前回との差は0.004。
誤差の範囲。
ラベルの位置を確認する。
ずれているものは少ない。
手で直す。
段ボールの角に光が当たる。
影は短い。
指先が少し乾いている。
テープの粘着が弱く感じる。
次のロットが入る。
数量を照合する。
差分は0.007。
入力する。
保存。
更新。
コンベヤの音は変わらない。
荷物は同じ速度で流れている。
午後3時。
光が少し白くなっている。
処理は続いている。




