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最強の魔法使いが魔力ゼロで日本に転生した結果  作者: あした


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20/21

中学校~ミニ体育祭前~

翌日も、翌翌日も、やはり山田先生は休んでいた。


俺は、いつものように喧騒に包まれた教室に向かう。


そして、校長先生がいつも来る時間から二十分ほど過ぎたとき。


不安の波は大きくなりつつあった。


ついに、生徒たちが不安に思って見に行こうか、という女子生徒が現れたころ。


男子生徒たちが動揺を隠しきれなくなってきた。


突然、その不審者は訪れた。


いつものように喧騒に包まれていた1-A組が、一瞬で静寂に包まれる。


だれかがつばを、ごくん、と飲む音がやけに響いた。


誰もが、言葉を失い、恐怖で足は震えていた。


ただ、ひかるは違った。


冷静に、狂気に満ち溢れた瞳を観察していた。


手には、ナイフがあった。


(ふむ。ここは一階。一応、フェンスを登れば侵入は可能だろう。)


ただ、なにかが、おかしかった。


ひかるの頭はフル回転し、問題を見つけ出そうとする。


そして、その男が目を血走らせ、飛びかかってきたとき、違和感に気づいた。



・ナイフを持った男が、誰にも追放されずにきたこと


これは、誰かが叫んでいない点でも、辻褄が合う。そして、フェンスを乗り越える姿は少なからず目立つはずだ。もしかしたら警察を呼んでいるかもしれないが、外で何も聞こえてこないため可能性は低い。また、監視カメラなどで、見つけたら放送がかかるはずだ。




・一直線にここへ来て、ちょうど校長先生がいないこと。また、担任も今日休んでいること。


まるで、示し合わされたかのように、校長先生が遅れていた。また、担任が休んでいる。




この二つが、明らかな異常だ。


これは、計画性のある事件だ。


ものすごい勢いで回転する頭はそう結論付け、その男の対処をどうするかに思考は移っていった。


教室は、阿鼻叫喚の地となっていた。


「逃げろおおおおおおお。」「俺が先だあああああああ。」「きゃああああああああああ!」「押すなあああああああああ」


扉は乱雑に開けられ、廊下を全力で走って生徒たちがにげていく。


「くそっ。先生がいないのはなぜなんだ。」


あ、そういえばゲームしてたからだ。


小声でぼやきながら、俺はナイフ持ちにはかなわないと思い、最後でいいから、と逃げ出す。


ただ、その男は、まるで示し合わせたかのように、一直線に俺に向かってきた。



生徒がまだ教室に残っているのをみて、掃除のロッカーに駆け出し、乱暴に開けてモップを取り出す。


(くっ。やはり筋力が明らかに足りないっ。)


そして、狂気的に刃物を突き出してくる男に、モップを合わせる。


ガンっ、という重低音が響く。


「くっ。」


手元のモップは、へし折られていた。


流石に俺は空手や合気道のプロじゃない。


前世の頭をもっても、生身で刃物持ちの男には勝てない。それも、体格的にも大きな差がある。


そう判断した俺は、すぐさま逃げることにした。


俺は、へし折られたモップの片方を投げつけ、出口に一目散にはしっていく。


教室には、まだ三分の一ほどの生徒がごたついていた。


扉で、我先にと押し合い、へし合い、かえって遅くなっていた。


(何をやっているんだよっ)


心の中でイラつきながら、どうにか男を止める手段を探す。


ただ、俺の予想以上に、その男は早かった。


(なっ。そんな速いのか。体格的にそんな速くないと思ったんだがっ。)


俺は、すぐさま向かってくる男と向き合い、致命傷を避けるようにして、刺されたナイフを抜いて逆に突き刺す戦法に切り替える。


そして、俺は痛みを覚悟して、右に飛ぶ。


ただ、男の目は狂気的なことから想像がつかないほど俺を観察しており、


ナイフは俺の胸に吸い込まれていった。
















かに見えた。


直後、その男は俺の視界の左側に倒れるように、転んでいった。



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