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最強の魔法使いが魔力ゼロで日本に転生した結果  作者: あした


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18/21

延期

そして、学年全員百メートル走が終わった。


結果は、B組が勝利した。


雲行きは完璧に悪くなっており、いつ雨が降るか分からない。


片付けが終わったあと、十分ほど経って、決断されたようだ。


ふいに、校長先生の声で放送が校庭に鳴り響く。


「えー、誠に遺憾ですが、本日は雨行きが怪しいため、中止とさせていただきます。ただ、それではまだ逆転の可能性はあるので、フェアではないと思いましたので、来週の同じ曜日、もし晴れていたら、この学年でミニ体育祭を行わせていただきます。」


そこから、各自から、えー、という声が出るが、流石にこの今にもふり出しそうな黒い雲で行うのはないだろう、とひかるは思っていた。


ひかるは、少し残念に思ったが、まぁ来週できるならいいか、と思った。


そして、ひかるは玄関口に、他の人が溢れかえって混雑する前にさっさと行く。


そして、玄関口に一直線に向かうと同時に、ひかるは土恋さんの隣で小さくつぶやく。


「師匠。」


と。


土恋さんは、気づいた様子はない。


ただ、師匠なら、絶対に聞き逃さないはずがない。


そして、合理主義の師匠なら、自分が転生しているという事実から、俺の転生の可能性も疑うだろう。


俺が唯一の一番弟子なのだから。


それで、もし忘れていたとしたら、笑うしかないだろう。


そうして、俺は、密かに願いながら中学を去っていった。


*


後日。


いつも通り、祐介とともに2-Aの教室で別れ、土恋さんの三つ左の窓際の席に座る。


そして、彼女が何かメッセージを送るかを横目でチラッと見ているが、いつも通り、女友達と楽しそうに話しているだけだった。


俺は、その思い人の楽しそうな様子を見ながら、果たして俺は合っていたのだろうか、と自虐の念に陥るのだった。


「よぉわわわあわぉお。」


いつも通り、山田先生が、名前はたかしで平凡なのに、平凡じゃない行いで、あくびをしながら、一分遅れて登校してきた。


ひかるは思った。


(よく教師免許とれたね!?)


ただ、その日常さえも、確信が外れたひかるにとっては嬉しかった。


ただ、思考は別のところにむかっていく。


ーー彼女が、あれだけの走力や反発力、反応力などおそらく14だとは思えない行動を、どうやって身に着けたのかを考えていた。

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