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最強の魔法使いが魔力ゼロで日本に転生した結果  作者: あした


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15/21

体育祭前

『走れ治癒魔法』さんと遊んだあと。


ついに、体育祭が一ヶ月後となった。


まぁ、ついに、というより、知ってたんだけど。


日本に転生してから、記憶にはあるけど、実質初めての体育祭だ。


記憶では眺めることしかできなかった土恋さんに、アピールするチャンス。


...そういえば、なぜ土恋さんを俺は好きになったのだろうか。


やはり、俺は高光ひかるでもあるのだ。


...ただ、好きになったきっかけがわからない。


記憶をいくら探しても、『好き』になったきっかけはどこにも見つからなかった。


思えば、必死に受験して、入学式で、彼女を主席で見たときぐらいから想っていた気がする。


ただ、とても曖昧だった。


奇妙だ。


そう思った。


その時、目の前の祐介が、怪訝そうな目で、俺の目を覗き込んでくる。


「どうした、ひかる?」


「いや、なんでもない。それよりも、体育祭まで後一ヶ月だ。楽しみだな。敵だけど。」


「そうだな。笑。」


そして、俺達は、敵として、一ヶ月後の体育祭に向けて準備をすることになったのだった。


*


「えーっと、じゃあそういうことでいいかな?」


そして、俺の教室のボサボサの髪の中年教師は、学級委員の、土恋さんに語りかけた。


「はい、それでいいです。」


俺は、明らかに『好き』な、土恋さんを見つめて頬杖をつきながら、なぜ彼女を好きになったのかに思いを馳せていた。


決まったことは、俺はクラス選抜リレーに出ることと、障害物競争にも出ること。


そして、クラス選抜リレーには、土恋さんも出ることになった。


相変わらず、一緒に出れることにドキドキし、自分の足の早さに感謝して、とても嬉しかったが、元最強の世界のすべてを知りたかった創造魔法使いには、これが本当に『恋』なのかがわからなかった。


「えー、それでは、応援旗を作る係を決めていきます。まずはーーー」


*


そして、それから一ヶ月は何事もなく経過し。


ついに、明日が体育祭の日となったのだった。


父と母は、仕事の都合で来れなかったので、


「「ひかる、頑張って。」」


という見送りに送られて、中学校に行くのだった。

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