とある魔法使い
異世界ーー日本ではそう呼ばれている世界に、1人の魔法使いがいた。
その世界では、すべての人が魔法を使うことができ、魔法は大きく創造魔法と破壊魔法に分けられる。属性は二の次だ。
そして、創造と破壊は、2種類の対極のようで、全く違う魔法だ。
もし、創造魔法を使うことが、水を沸騰させることなら、破壊魔法を使うことは、鉄を溶かすようなことだ。
人々は、生まれた瞬間にどちらが使えるかが決められる。
そして、その1人の魔法使いは、その世界で最強と謳われた創造魔法の使い手だった。
ただ、彼は孤独だった。
いや、違う。
彼とパーティーを組もうとした人は山ほどいた。ただ、彼自身が拒否をした。
彼は恋もしなかったし、ただ孤独だった。
ただ、彼はいかなるパーティーよりも、強かった。そして、彼はただ知りたがった。
その世界の全てを。
そして、その世界ではいつの日か魔王が現れた。その魔王は、全てを壊し、蹂躙し尽くした。
その魔法使いは、その魔王を倒す旅に出た。
そして、誰も彼も、当時最強の破壊魔法使いも、倒せずに破れ去った魔王を、彼はいとも簡単に倒した。
その後、彼は全ての人に祭り上げられた。
ただ、彼はその後、ただ知るために、彼自身を改造して、失敗して、死んだ。




