第9幕
第9幕
限界公務員 鰯田鰹節。
私のことだ…!
子宮内膜症、子宮筋腫、月経困難症に悩まされるうちに、私は35歳を迎えていた。
実は私は三姉妹なのだが、姉が医者だ。
これももう、幸運というほかない。
姉は、私の病気の相談を受けてくれた。
苦しむ私に、ひとつの提案をしてくれた。
『単純子宮全摘手術』。
悪さする子宮を取ってしまうというものだ。
姉から聞いた時、「これだ。」と思った。
自然に閉経するまで、この辛さに耐えていくのは、無理だと感じていたからだ。
そして、投薬治療を続ける限り、排卵を止める=子供は作れないため、自然妊娠は出来ない。
自然妊娠以外にも、子供を持つ方法があるのは知っている。
でも、夫とは、自然妊娠以外で子供を作るのはやめようと、結婚当初から話し合って決めていた。
私たちには、不妊治療や特別養子縁組は、合っていないと思ったのだ。
※ここはまた、いつか別のエッセイで!(o^^o)
さて、姉からの提案に生きる道を見つけた私は、早速、主治医と話し合った。
この時、実は、激しい生理を止めるため、ディナゲストからレルミナというお薬に、いったん切り替えていた。
レルミナは閉経させる、強いお薬だ。
しかし、副作用も強いため、最長で半年しか使えない。
半年の後は、また自分に合うピルを探すようになる、と、主治医から聞いていた。
レルミナの副作用は、すぐにあらわれた。
すごかったのは、ホットフラッシュ…。
時と場所を選ばずして、汗だくになった。
閉経させているから、更年期の症状が出るのだ。
私は、一日に何度もホットフラッシュになり、その度にめちゃくちゃ疲れた。
更年期ってこんな大変なのかとびっくりした。
他にも、眠い、だるい、疲れやすいなど、様々な副作用に見舞われた。
私は主治医に言った。
妊娠を希望しないこと。
生理や痛みから開放されたいこと。
子宮全摘を望んでいること…。
主治医は、
「決意は固いですか?」
と聞いてくれた。
私は、
「はい。」
と答えた。
こうして、私は子宮を取ることになった。
【⠀余談 】
2024年1月末、左下腹部痛が爆発し、緊急入院した。
これはまた別のエッセイで…o,+:。☆.*・+。