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第6幕

第6幕




なろうではっきり言ったことは無かったが、実は私は公務員だ。


リストラの心配もなく、社会保障制度も充実している。


生理休暇も取れるし、効率よくお仕事をこなせば残業せず帰れる職だ。


公務員の中でも少し特殊な公務員のため、手取りのお給料も良い。


私が安心して療養休暇に入れたのは、休んでいても給与が全額保障されたからだ。

病気になって、しみじみ、本当に公務員で良かったと感じた。


もし、一般企業だったら、通年働き続けることの出来ない私など、リストラされていたと思う。




さて、その日も私は年休を使い、クリニックに行った。


自分が左下腹部痛に悩まされていること。

今飲んでいるピルの吐き気がおさまらないこと。


しっかりと伝えたが、いつものように鼻で笑われた。



「あなたくらいじゃ、そんな痛くなりませんて。内科にでも行ってください。」



ー…ブチッ…!!!( º言º)



頭の中で、我慢の糸が切れる音がした。


いったん診察室を出て、お会計まで済ませた。


しかし、駅に帰る途中、くるりと向きを変え、またクリニックに戻った。


「内科でいいから、紹介状書いてください。転院したいです。」

と受付でお姉さんに告げた。


あの時、勇気を出して本当に良かった。





1週間後、また年休を取って、診断書をもらいに行った。

封筒を手にした時は、公務員試験に受かった時と同じくらい嬉しかった。


この時、すでに子宮内膜症に加えて、私は子宮筋腫も併発していた。


身も心もボロボロだった私が、生きるために立ち上がった瞬間だった。



次回、転院先で神に出会う…!



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