第2幕
第2幕
これを読む人の中には、
「そもそも、なんで自分の生理がおかしいと思わなかったの?」
と言う人もいるだろう。
理由は簡単だ。
生理について誰かと話すことが無かったからだ。
昨今の仲の良い女子同士なら、
「私、今日2日目でさ〜。」
「やば。いちばんしんどい日じゃね?」
など、女子トイレで話したりするかもしれない。
しかし、私にはそんなオープンな友だちは残念ながらいなかった…。
生理について話すことがタブー視されていた時代性もあったと思う。
それから、ちょっと『貴族』をイメージしてほしい。
ー実家には門があり、門から母屋まで歩く。
ー広大な土地に母屋、別に何棟も建物がある。
ー家族の趣味が狩猟で、猟犬が2匹。
ー庭は隠れんぼが出来る広さ。
ー大人になるまで、ポテチを食べたことがなかった。
ー「ごきげんよう。」
ー「お疲れの出ませんよう。」
【速報】
そのような環境で育ったのが、私です!!!
本物のお貴族様から見ればちゃちだろうが、恵まれた家庭だったことは間違いない。
生理についてなんて、話せる雰囲気じゃなかった…。
結果として、「みんな耐えてるんだモン!」と我慢してしまってた…。
私は努力に努力を重ね、念願の公務員になった。
試験は一発合格。新卒採用だった。
しかし、働き始めてすぐに、生理に困らせられるようになった。
何年か粘ったが、27歳で我慢の限界を越えた。
次回、とうとう病院送りの回である…。