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ラスボス魔王に転生したら...  作者: ねっちゃん
序章
1/12

1話 ゲームプレイは計画的に

不定期投稿です。

よろしくお願いします。

『リリウム=ルベルムに解呪の杖(カース・ロッド)をプレゼントしますか?Yes/No』


Yes


『リリウム:ありがとうなのです!すごくかっこいいです』


『コマンド:リリウム=ルベルムへ攻撃系上級魔法の使用許可』


『リリウム:こ、攻撃魔法ですか?...何だかできそうな気がするです...リリはやってみせるです!』


『リリウム:そ、《茨の槍(ソーン・スピア)》』


ドゴーン


『リリウム:や、やったです!リリにも攻撃魔法が使えたのです!』


ピロンッ


『リリウム=ルベルムのパーティ加入条件をクリアしました。リリウム=ルベルムを加入させますか?Yes/No』


...Yes


『リリウム=ルベルムがパーティに加入しました』


『リリウム:よろしくなのです!!』


そう言うと画面の中でリリウムが微笑みかけてきた。


「...ッ」


ッッッィィィィイイイイヨッシャアアアアアアアァ


清潔感の溢れる白い部屋に1人の青年の喜色を含んだ叫び声が響き渡る。


(長かった...本当に長かった...)


心臓は先程からうるさいほどバクバクしているが、青年の身を支配していたのは快感とも取れる満足感だった。


(一眠りしたら、リリウムと一緒にどこに冒険に出よっかな...)


抗えぬ眠気と満足感に身を委ねるように青年は眠りにつこうと、横になったそのときだった。


ズグンッ。


聞いたこともないような重い音が心臓から聞こえ、青年はとっさに自分の胸を抑える。


そこからはあっとゆう間だった。

ナースコールに手を伸ばすまでもなく。

青年は二度と覚めぬ眠りへと急速に落ちていく。




紫雲(しうん)翔一(しょういち)


享年20歳。


死因、





過剰興奮による心臓発作。



そして、舞台は移り変わる。


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